ロスコ芸術家のリアリティ : 美術論集
著者
書誌事項
ロスコ芸術家のリアリティ : 美術論集
みすず書房, 2009.2
- タイトル別名
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The artist's reality : philosophies of art
ロスコ : 芸術家のリアリティ : 美術論集
- タイトル読み
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ロスコ ゲイジュツカ ノ リアリティ : ビジュツ ロンシュウ
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注記
"The artist's reality--philosophies of art" (Yale University Press, 2004) の全訳
内容説明・目次
内容説明
現代抽象絵画を代表する作家マーク・ロスコ(1903‐70)。様々な色の矩形が浮かぶ独自の様式に至る以前、ロスコ自ら綴った草稿を編んだのが本書である。1940年代前半、自身の芸術がいまだ確立しない苦しみの中にあったロスコは、一時的に絵筆を置き、それに替えてペンを執った。そこに残されたのは、画家としてではなくオブザーバーとして造形芸術を語り、現代と古代のあいだをわたりながら記された、美術の〈リアリティ〉の系譜である。数年後に再び画布に向かった時、彼の作品は、現在ロスコの到達点として認められる純粋な抽象画へと変化を遂げる。挫折であると同時に、ロスコがロスコになる転回点ともなった時代の貴重なテキスト—死後永らく埋もれていた草稿が今、60余年の時を経てその息子の手によって甦る。
目次
- 芸術家のジレンマ
- 自然な生物学的作用としての芸術
- 行動の一形式としての芸術
- 造形過程の統一的全体性
- 芸術、リアリティ、官能性
- 個別化と一般化
- ルネッサンス以来の一般化
- 情動的で劇的な印象主義
- 客観主義的印象主義
- 造形性
- 空間
- 美
- 自然主義
- 主題と題材
- 神話
- 現代の神話獲得の試み
- 未開文明のモダン・アートへの影響
- モダン・アート
- プリミティヴィズム
- 国民芸術
「BOOKデータベース」 より