ニッポンの岐路裁判員制度 : 脳から考える「感情と刑事裁判」
著者
書誌事項
ニッポンの岐路裁判員制度 : 脳から考える「感情と刑事裁判」
(新書y, 212)
洋泉社, 2009.4
- タイトル別名
-
ニッポンの岐路裁判員制度 : 脳から考える感情と刑事裁判
- タイトル読み
-
ニッポン ノ キロ サイバンイン セイド : ノウ カラ カンガエル カンジョウ ト ケイジ サイバン
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内容説明・目次
内容説明
裁判員制度を「お裁き」にしないための緊急提言。裁判員法廷はモニターだらけのメディア・シアターになる!パワーポイントや写真、動画を使用した法廷のプレゼンは「認知的死角」だらけで、人々の感情を揺さぶり、気づかぬうちに意思決定に影響を及ぼす。人権派弁護士から元検事総長まで各方面関係者に、「表現のプロ」の著者が徹底インタビューを敢行。マインドコントロール法廷にしないために、脳認知科学から「わかりやすさ」の問題点を明らかにする。
目次
- はじめに 賛否を超えて
- 1章 いきなり覗いてみた法廷—裁判員法廷の秘密
- 2章 疑問だらけの「模擬評議」—論理が崩壊する現場
- 3章 誰が判決を下すのか?—空洞化する裁きの主体
- 4章 裁判員制度の可能性—文書主義形骸化の克服を目指して
- 5章 法廷を席巻するオーディオ・ビジュアル—セルフ・マインドコントロールの落とし穴
- 6章 感情が支配する裁判員法廷!?—刑事司法は「改廃」されたのか?
- 7章 感情と意思決定の脳メカニズム—「正義」を支える心理と生理
- 8章 妥協の産物としての裁判員制度—外圧と官僚制のパワーバランス
- 9章 決断と正義—私たちが気をつけねばならないこと
- おわりに 蜂と裁判員—「民主」と「衆愚」の狭間から
「BOOKデータベース」 より