金融危機にどう立ち向かうか : 「失われた15年」の教訓

書誌事項

金融危機にどう立ち向かうか : 「失われた15年」の教訓

田中隆之著

(ちくま新書, 786)

筑摩書房, 2009.6

タイトル別名

金融危機にどう立ち向かうか : 失われた15年の教訓

タイトル読み

キンユウ キキ ニ ドウ タチムカウカ : ウシナワレタ 15ネン ノ キョウクン

注記

参考文献: p269-270

内容説明・目次

内容説明

金融危機と不況に苦しむ国家は、さまざまな政策を打ち出してこれを脱しようとする。それらの政策は、どのような狙いと効果をもつのか。なかには、効果が疑われるものや、副作用が懸念されるものもあり、論争を呼ぶ。この議論に示唆を与えるのが、平成不況、すなわち「失われた15年」での日本の経験だ。当時、金融政策は量的緩和という未踏領域に踏み込み、財政政策は巨額の減税と公共事業を行った。金融システム安定化のための政策(プルーデンス政策)は、銀行の破綻処理や救済を行い、その体系を整えた。本書では、90年代以降に展開された3つの政策を総括し、その経験が世界同時不況にどう生かされているかを考える。

目次

  • 序章 3つの危機対応策を問いなおす
  • 第1章 「失われた15年」の危機対応策—3つの政策の位置
  • 第2章 未踏領域の金融政策
  • 第3章 財政政策の展開と赤字拡大
  • 第4章 不良債権問題とプルーデンス政策
  • 第5章 世界金融危機における経済対策
  • 第6章 教訓を生かせるか—3つの政策の新たな課題

「BOOKデータベース」 より

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