クリムト金色の交響曲
著者
書誌事項
クリムト金色の交響曲
(ショトル・ミュージアム)
小学館, 2009.7
- タイトル別名
-
Gustav Klimt : ver sacrum
クリムト : 金色の交響曲
- タイトル読み
-
クリムト キンイロ ノ コウキョウキョク
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注記
クリムトと美術関連年表: p122-126
参考文献: p127
内容説明・目次
内容説明
クリムトの画業は素晴らしい。彼はアカデミズムに安住することなく、常に時代の動きに敏感に反応しながら新しい絵画思想を生み出し、実践しつづけた。それは熾烈な戦いでもあったろう。だから、どの作品にも戦いの傷跡と痛々しいまでの絶望と不安が、絢爛豪華な金彩や色鮮やかな多色の背景に、あたかも「透かし」のように寄り添っている。そしてクリムトの装飾的絵画には、個人的にも関係があった同時代の音楽家マーラーの艶麗華美なオーケストレーションと通底するものがある。音楽の精神からのクリムト論、本書はそのように位置づけられるだろう。
目次
- 鳴動する装飾宇宙—はじめに
- 1 早すぎた栄光と挫折—19世紀の終焉
- 2 聖なる春—総合芸術という夢
- 3 東方へのまなざし—黄金装飾のはじまり
- 4 正方形の風景画—心の自画像
- 5 生と死を見つめて—精神世界へのまなざし
- グスタフ・マーラー—世紀末ウィーンを生きた、もうひとりのグスタフ
「BOOKデータベース」 より