ヒロシマを生き抜く : 精神史的考察
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書誌事項
ヒロシマを生き抜く : 精神史的考察
(岩波現代文庫, 学術 ; 226-227)
岩波書店, 2009.7
- 上
- 下
- タイトル別名
-
Death in life : the survivors of Hiroshima
- タイトル読み
-
ヒロシマ オ イキヌク : セイシンシテキ コウサツ
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注記
本書は原著(1968)を翻訳・抜粋したもの
翻訳は「死の内の生命 : ヒロシマの生存者」(朝日新聞社, 1971年2月) に基づく
その他の訳者: 湯浅信之, 越智道雄, 松田誠思
内容説明・目次
- 巻冊次
-
上 ISBN 9784006002268
内容説明
精神科医であり研究者として来日していた著者は、被爆後十七年の広島で、広範にわたる被爆者へのインタビュー調査を行なった。対象は、無差別に抽出した市民に加え、学者・医者・運動家など七十余名。被爆時の体験、原爆で負った障害、見えざる放射能の恐怖、生き残ったことの罪意識…。人類への最大の破壊行為の影響を、被爆者の言葉から丹念に分析し、その精神的側面に初めて光をあてた記念碑的著作。
目次
- 第1章 広島
- 第2章 被爆体験
- 第3章 見えざる破壊
- 第4章 原爆症
- 第5章 原爆を受けた人
- 第6章 原爆運動の指導者たち
- 巻冊次
-
下 ISBN 9784006002275
内容説明
被爆者の心に癒えぬ傷を残した原爆体験。インタビューが行われた一九六二年当時、街は復興への道を歩む一方、冷戦下で核実験が繰り返された。被爆者はこの時代にどのような葛藤を抱え、生への道を歩もうとしていたのか。また、原爆投下者・占領統治者としてのアメリカに抱く思いはどうか。ナチ強制収容所の生存者のケースにも触れながら、被爆者の深刻な葛藤と体験克服に至る過程を、「被爆者の英知」として導き出す。
目次
- 第7章 解けやらぬ葛藤—信頼、平和、そして克服(相争う二つの要素;原爆記念;平和の諸次元;広島と長崎—それぞれに「固有な」原爆以後の行動)
- 第8章 アメリカ認識(被爆と被爆後;その後とアメリカの代弁者;モルモット;出しゃばりなアメリカ人)
- 第9章 精神的再形成・自己と世界(二つの型—無抵抗と使命感;否定性、無、及びそれらを超えるもの)
- 第10章 生存者(死の刻印;死に対する罪意識;精神的麻痺;保護と伝染;精神的再形成;生存者の世界)
「BOOKデータベース」 より