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最後の努力

塩野七生著

(新潮文庫, し-12-85, し-12-86, し-12-87 . ローマ人の物語 / 塩野七生著||ローマジン ノ モノガタリ ; 35-37)

新潮社, 2009.9

タイトル別名

res gestae populi romani de ultimis laboribus

タイトル読み

サイゴ ノ ドリョク

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注記

その他タイトルはカバージャケットによる

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784101181851

内容説明

ローマの再建に立ち上がったディオクレティアヌス帝は紀元293年、帝国を東西に分け、それぞれに正帝と副帝を置いて統治するシステム「四頭政」(テトラルキア)を導入した。これによって北方蛮族と東の大国ペルシアの侵入を退けることに成功。しかし、膨れ上がった軍事費をまかなうための新税制は、官僚機構を肥大化させただけだった。帝国改造の努力もむなしく、ローマはもはや、かつての「ローマ」ではなくなっていく—。

目次

第1部 ディオクレティアヌスの時代—紀元二八四年‐三〇五年(迷走からの脱出;「二頭政」;「四頭政」;ペルシアとの関係;兵力倍増;帝国改造;官僚大国;税金大国;統制国家;ディオクレティアヌスとキリスト教;ディオクレティアヌス浴場;引退)
巻冊次

中 ISBN 9784101181868

内容説明

紀元305年、ディオクレティアヌスが帝位から退き、新たに指名された四人の皇帝による第二次四頭政がはじまる。しかし、その後六人もの皇帝が乱立。その争いは内乱の様相を呈する。激しい政治闘争と三度の内戦ののちに勝ち残ったのは、東の正帝リキニウスと、のちに大帝と呼ばれることになる西のコンスタンティヌス。二人は共同で「ミラノ勅令」を発布し、一神教であるキリスト教を公認した。こうしてローマの良き伝統は跡形もなく崩れ去った。

目次

第2部 コンスタンティヌスの時代—紀元三〇六年‐三三七年(「四頭政」崩壊;皇帝六人;首脳会談;「公敵」マクセンティウス;決戦;歴史を創った戦闘;「ミルヴィウス橋の戦闘」;パッチワークの凱旋門;キリスト教公認)
巻冊次

下 ISBN 9784101181875

内容説明

紀元324年、ライヴァルのリキニウスを敗走させ、ただ一人の最高権力者として内戦を勝ち残ったコンスタンティヌス。帝国全体の一新を企て、自らの名を冠した新都コンスタンティノポリスを建設。帝国の絶対専制君主として君臨したコンスタンティヌス帝は、旧来の安全保障の概念を放棄し、キリスト教を特権的に振興。ローマをまったく別の姿に変えてしまう。それは中世のはじまりの姿だった—。

目次

  • 第2部 コンスタンティヌスの時代(承前)—紀元三〇六年‐三三七年(唯一人の最高権力者;新都建設;指導層の変貌;軍の変貌;富の格差;家庭内悲劇)
  • 第3部 コンスタンティヌスとキリスト教(雌伏の時期;表舞台に;「ミラノ勅令」;キリスト教振興策;ニケーア公会議;「インストゥルメントゥムム・レーニ」(Instrumentum regni)つまりは「支配の道具」)

「BOOKデータベース」 より

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