文学の器 : 現代作家と語る昭和文学の光芒
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文学の器 : 現代作家と語る昭和文学の光芒
扶桑社, 2009.8
- タイトル読み
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ブンガク ノ ウツワ : ゲンダイ サッカ ト カタル ショウワ ブンガク ノ コウボウ
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内容説明・目次
内容説明
平成の書店を埋める数多の文庫本の巨大な壁から、“必読”の二十余冊を選んだ、第一線作家との真率且つ味わい深き語らいの妙。
目次
- 伊藤整「変容」—老いと性と文学(石原慎太郎;福田和也)
- 色川武大「百」—魂の還る場所、その虚無と救済(長部日出雄;坪内祐三)
- 小林秀雄から「批評」を考える—「明晰」と「断念」のあいだ(福田和也)
- 川端康成「雪国」—インヒューマンな近代の体現者(古井由吉;福田和也)
- 深沢七郎「楢山節考」—無への蛇行者の空前絶後(嵐山光三郎;坪内祐三)
- 三島由紀夫「豊饒の海」—絢爛たる美の逆説(石原慎太郎;福田和也)
- 与謝野晶子「みだれ髪」—昭和まで続いた「私」という感情の濃度(高樹のぶ子;福田和也)
- 織田作之助「世相」—「生」の蕩尽への同意(青山光二;福田和也)
- 開高健「夏の闇」—内側と外側の秘密(黒井千次;坪内祐三)
- 永井龍男「青梅雨」「秋」—小説を生かす虚点と実点(東谷長吉;坪内祐三)
- 江藤淳「成熟と喪失」—批評家の欣喜と苦痛(古井由吉;福田和也)
- 野口冨士男「わが荷風」「かくてありけり」—私小説という装置の仕組み(佐伯一麦;坪内祐三)
- 後藤明生「挟み撃ち」—と私小説の浮遊感覚(島田雅彦;坪内祐三)
- 坂口安吾「風と光と二十の私と」—奔流するエッセイの零度の場所(中島一夫;福田和也)
- 谷崎潤一郎「鍵」「癇癪老人日記」—企まれた虚実の摩擦(小林信彦;宮本徳蔵)
- 太宰治「斜陽」—巧緻の現代性について(江國香織;柳美里)
- 幸田文「流れる」—過剰な視線・野生の奔流(角田光代;坪内祐三)
- 中原中也「全詩歌集」—陥没の場所で聴く世界の響き(秋山駿;吉増剛造)
- 昭和から平成への文学の変位(坪内祐三;福田和也)
「BOOKデータベース」 より