近代フランスの歴史学と歴史家 : クリオとナショナリズム
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書誌事項
近代フランスの歴史学と歴史家 : クリオとナショナリズム
(Minerva西洋史ライブラリー, 83)
ミネルヴァ書房, 2009.11
- タイトル読み
-
キンダイ フランス ノ レキシガク ト レキシカ : クリオ ト ナショナリズム
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内容説明・目次
内容説明
本書は、主に政争の具とされてきた歴史が、アカデミックな歴史学としていかにして成立したのか(科学化)、また、高等・中等教育の改革や歴史学講座新設に尽力した歴史家たちが、大学やグランド・ゼコール等の教育機関の歴史講座をどのように領有していったのか(制度化)、さらに、歴史教育がいかに国民形成に関与(国民化)し、第三共和政に支配の正当性を付与したのかを解明する。19世紀後半、フランス第三共和政前期に焦点を当てつつ、教育史や科学史の成果を取り入れ歴史を描いた知の社会史。国民形成への「ナショナル・ヒストリー」も含めて論じる。
目次
- 政治史から社会史へ
- 第1部 歴史学の科学化と制度化(一九世紀フランスの高等教育の実態;教育改革の序曲;フランス実証主義史学の成立;高等教育改革と歴史家)
- 第2部 世紀転換期フランスの方法論争(実証主義史学への挑戦;『アナール』の揺りかご)
- 第3部 歴史学の国民化(義務の共和国;クリオとエロイカ;ガリアの英雄とナショナル・アイデンティティ;ドレフュス事件と歴史家)
- 歴史学の現在
「BOOKデータベース」 より