リアリズムの条件 : ロシア近代文学の成立と植民地表象

書誌事項

リアリズムの条件 : ロシア近代文学の成立と植民地表象

乗松亨平著

水声社, 2009.10

タイトル読み

リアリズム ノ ジョウケン : ロシア キンダイ ブンガク ノ セイリツ ト ショクミンチ ヒョウショウ

注記

博士論文「<現実>の条件 : ロシア・リアリズム文学の成立と植民地表象」 (東京大学, 2008年) を改稿したもの

内容説明・目次

内容説明

“書物に耽溺した者に亡霊がとりつく。「現実」という名の亡霊が。(…)構造主義以降の批評は、二十世紀末葉、不可避の帰結として、「現実」に復讐される。テクストの外部が、ハイカルチャーの外部、あるいはヨーロッパの外部というかたちで回帰”するのだ。十九世紀ロシア・リアリズム文学の成立をその植民地表象、とりわけカフカス地方のそれをとおして分析しつつ、“テクスト”と“現実”との相関の現在に介入を試み、ポストコロニアル批評の彼方をめざす気鋭の野心作。

目次

  • 内部と外部
  • 第1部 植民地表象の諸主体(見る主体の変容;知の主体の変容)
  • 第2部 植民地と社交界(表象の約束事性とアイロニー;衣装と真実)
  • 第3部 植民地表象と「現実」(個別性と一般性;表象の「現実性」)
  • リアリズムとアイロニー

「BOOKデータベース」 より

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