城と隠物の戦国誌
著者
書誌事項
城と隠物の戦国誌
(朝日選書, 861)
朝日新聞出版, 2009.12
- タイトル別名
-
城と隠物の戦国誌
城と隠物 (かくしもの) の戦国誌
- タイトル読み
-
シロ ト カクシモノ ノ センゴクシ
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内容説明・目次
内容説明
「村に戦争が来る」「村が戦場になる」そんな噂を聞いたとき、ただ呆然としていれば、ヒトもモノも敵方の雑兵たちに「乱取り」されてしまう。この乱世を行き抜くための危機管理の焦点に城と隠物があった。多くの落城の光景の中に女性や子どもの姿がある。城は村人たちの避難所であった。だから、城の維持・管理は彼らの責任で行った。城から遠ければ、山中の「村の城」に篭もって難を逃れた。それでは財産はどうするか?持ち運べないものは穴を掘って埋めて隠したり、寺社や他所の村や町に預けたり。「隠物」「預物」の習俗は生き残り策の土台にあった。発掘された銭甕や地下の穴など考古学の成果に注目した著者は新たな視点から戦国びとの危機管理の実態を描き出す。
目次
- 1 城は民衆の避難所(中国古代の城郭の原像;西欧中世の城郭の原像を探る;危機管理の習俗の発見;戦国の城の維持・管理;戦国の城は村の避難所;秀吉軍襲来下の城)
- 2 隠物・預物の世界(穴を掘って埋める;隠物・預物の習俗)
「BOOKデータベース」 より