ユダヤの聖書解釈 : スピノザと歴史批判の転回 The Jewish interpretations of the Bible : Spinoza and the turning points of historical criticism
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ユダヤの聖書解釈 : スピノザと歴史批判の転回 = The Jewish interpretations of the Bible : Spinoza and the turning points of historical criticism
岩波書店, 2009.12
- タイトル読み
-
ユダヤ ノ セイショ カイシャク : スピノザ ト レキシ ヒハン ノ テンカイ
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内容説明・目次
内容説明
ユダヤに蓄積された、聖書のもう一つの読み方。ユダヤ精神の水源に映る、ヨーロッパ「近代」の姿とは。ユダヤ伝統の聖書解釈の技法と文法学。スピノザを軸とする、視点の転回と変容の跡を追い、キリスト教的な解釈学の無意識の前提を明るみに出す。ユダヤ的なる批判精神の原像と「近代」。
目次
- 歴史への批判意識はいつ始まるのか—古代の聖書パラフレーズから
- 1 文法学者の文化と写字生の伝統—古代から中世へ(イスラエル古典学の三つのメルクマール;本文批評の二つのアプローチ;ラテン語文法学者とラビの聖書解釈—「逆転」という解釈テクニック ほか)
- 2 ラビの聖書解釈とスピノザの視点—中世から近代へ(メタファーとプシャット—中世ユダヤの意味論の骨格について;中世ユダヤ哲学におけるクレスカスのマイモニデス批判—口伝律法は書きうるのか;スピノザのマイモニデス批判—テキストの内側と外側の境界 ほか)
- 3 ユダヤ学と旧約学の交差—近代と聖書研究(近代の旧約学とユダヤ学;聖書本文批評と初期の聖書注解;中世ヘブライ語文法と近代—ヒトパエル動詞の「再帰」について考える)
- 新たな歴史批判の始まりに向けて—「タナッハ」構造とユダヤ・アイデンティティ
「BOOKデータベース」 より