最も危険な名作案内 : あなたの成熟を問う34冊の嗜み
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書誌事項
最も危険な名作案内 : あなたの成熟を問う34冊の嗜み
(ワニブックス「Plus」新書, 011)
ワニ・プラス , ワニブックス (発売), 2009.12
- タイトル別名
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成熟への名作案内 : 大人になるための34冊
- タイトル読み
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モットモ キケンナ メイサク アンナイ : アナタ ノ セイジュク オ トウ 34サツ ノ タシナミ
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注記
「成熟への名作案内」 (PHPエディターズ・グループ 平成14年刊) の加筆修正
内容説明・目次
内容説明
本書で語られていることは、子供っぽい善意やヒューマンな常識から大きくはみ出している。それは人間性とその社会の、暗く罪深く、けして治癒することのない不変の悪と、その悪とともにあるが故に陰影深く、きらめき、輝く美しさ、いかなる呪いにも負けない善良さ、鋭く濃厚な味わいを体験することにほかならない。—この本は、読書の一方の真髄である領域にあなたを案内するとともに、その旅を通じて、あなた自身の成熟を問う一冊である。
目次
- 「読書」の呪縛と破壊力—『新版放浪記』林芙美子と『シェイクスピアはわれらの同時代人』ヤン・コット
- 「政治」への苛立ちと快楽—『成熟と喪失』江藤淳と『パルムの僧院』スタンダール
- 「女」の謎と解放—『神戸』西東三鬼と『アナイス・ニンの日記』アナイス・ニン
- 「賭博」による転生—『賭博者』ドストエフスキーと『新麻雀放浪記』阿佐田哲也
- 「玄人」の覚悟—『旅の終わりの音楽』エリック・フォスネス・ハンセンと『芸談あばらかべっそん』桂文楽
- 「同情」からの逃走—『暗い時代の人々』H・アレントと『魔の退屈』坂口安吾
- 「米国」という名の亡霊—『ビアス短篇集』A・ビアスと『或る女』島崎藤村
- 「階級」の文化的豊かさ—『悪意と憂鬱の英国式週末テニス』マデリーン・ウィッカムと『但馬太郎冶伝』獅子文六
- 「性」は信じるに値するか—『天の夕顔』中河与一と『詩人と女たち』C・ブコウスキー
- 「恋愛」が腐れた後の恋—『王道』A・マルローと『海軍』獅子文六〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より