カフカの「中国」と同時代言説 : 黄禍・ユダヤ人・男性同盟
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カフカの「中国」と同時代言説 : 黄禍・ユダヤ人・男性同盟
彩流社, 2010.3
- タイトル別名
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Kafkas »China« und die zeitgenössischen Diskurse über die »Gelbe Gefahr«, das Judentum und den Männerbund
カフカの中国と同時代言説 : 黄禍ユダヤ人男性同盟
Kafkas China und die zeitgenössischen Diskurse über die Gelbe Gefahr, das Judentum und den Männerbund
カフカ文学の中国・中国人像
- タイトル読み
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カフカ ノ 「チュウゴク」 ト ドウジダイ ゲンセツ : コウカ・ユダヤジン・ダンセイ ドウメイ
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注記
博士論文「カフカ文学の中国・中国人像」 (2005年, 京都大学文学研究科) を全面的に改稿したもの
カフカ作品: 巻末p41-42
参考文献: 巻末p42-57
内容説明・目次
内容説明
カフカがイメージした“中国/中国人”は、西洋で表象されてきた「ユダヤ人=東洋人」像につながっている。カフカ文学に描かれた“中国”から、ユダヤ人男性としてのカフカが直面していた「民族問題」と「ジェンダー/セクシュアリティの問題」が浮かび上がってくる—抽象的に読まれがちなカフカを、同時代の言説と照らし合わせ、「現実」との具体的な関わりで読み直す。
目次
- 序章 漢詩を読むカフカ1—フェリーツェへの手紙に見る中国人モチーフ
- 第1章 ドイツ語圏の黄禍論に表れた「男性の危機」
- 第2章 漢詩を読むカフカ2—『ある闘いの記録』に姿をとどめた中国詩人たち
- 第3章 『流刑地』のオリエンタリズム—植民地主義批判とシオニズムのあいだで
- 第4章 「こいつは途方もない偽善者だ」—中国学者ブーバーと「中国人学者」カフカ
- 第5章 『万里の長城』とシオニズム1—「分割工事」方式で築く民族共同体
- 第6章 『万里の長城』とシオニズム2—シオニストの「労働」像に占める「男性」の位置
- 第7章 東方からの使者—カフカが見たロシアとロシア革命
- 終章 異郷の女ミレナ—晩年の中国物語群と異民族「通婚」問題
「BOOKデータベース」 より