なぜ自爆攻撃なのか : イスラムの新しい殉教者たち

書誌事項

なぜ自爆攻撃なのか : イスラムの新しい殉教者たち

ファルハド・ホスロハヴァル著 ; 早良哲夫訳

青灯社, 2010.6

タイトル別名

Les nouveaux martyrs d'Allah

なぜ自爆攻撃なのか : イスラムの新しい殉教者たち

タイトル読み

ナゼ ジバク コウゲキ ナノカ : イスラム ノ アタラシイ ジュンキョウシャ タチ

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内容説明・目次

内容説明

なぜ自爆攻撃を行うのか。自爆攻撃は二つの異なるタイプに分けられるという。一つはイランやパレスチナなど国家建設にかかわり、明確な目的と敵をもちながら困難に直面したあげく聖なる死を選ぶ古典的なタイプ。他の一つは、近年のグローバル化にともなうアルカイダなど、国境をこえた新たなイスラム共同体をめざし具体的構想のない殉教。多くは欧米社会に溶けこんだ中流階級の出身だが、現地で受けるさまざまな屈辱感や欧米の傲慢さが背景にある。新旧のイスラム思想を見直し、イラン、欧州での調査、刑務所の過激派インタビューなどをとおして、自爆攻撃者たちの背景、複雑で切実な内面にはじめて迫る。

目次

  • 第1章 イスラム(ジハード、すなわち聖なる戦い;ヒジュラ(聖遷)、ダワ(宣教)、ジハード(聖戦))
  • 第2章 困難に直面している国家単位のイスラム共同体(イランの殉教者;パレスチナの殉教者;レバノンの場合—殉教と愚かな死;レバノンの殉教者)
  • 第3章 国境を超えた新たなイスラム共同体—アルカイダ型の殉教者(離散した人々のイスラム共同体;さまざまなタイプの殉教;世界の巨大都市;ネオ・ウンマの組織形態と運営;さまざまなタイプの登場人物;女性は聖なる死から除外される;グローバル化した新たな想像の産物)

「BOOKデータベース」 より

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