三島由紀夫幻の遺作を読む : もう一つの『豊饒の海』

書誌事項

三島由紀夫幻の遺作を読む : もう一つの『豊饒の海』

井上隆史著

(光文社新書, 491)

光文社, 2010.11

タイトル別名

三島由紀夫幻の遺作を読む : もう一つの豊饒の海

タイトル読み

ミシマ ユキオ マボロシ ノ イサク オ ヨム : モウ ヒトツ ノ ホウジョウ ノ ウミ

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注記

『豊饒の海』関連年表: p258-262

内容説明・目次

内容説明

三島由紀夫は昭和四十五年十一月二十五日、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自殺を遂げた。その死の当日、遺作となった小説『豊饒の海』の第四巻『天人五衰』の最終原稿が、編集者に渡された。ところが、「創作ノート」と呼ばれる三島のノートには、完成作とは大きく異なる内容の最終巻のプランが検討されていた。近年、調査が進んだ「創作ノート」と、『豊饒の海』の重要なテーマである仏教の唯識思想に基づいて、三島が検討していた幻の第四巻の作品世界を仮構し、そこから三島の自死の意味と、三島文学が書かれ、かつ読まれた場である戦後日本の時空間について再考する意欲作。

目次

  • 第1章 幸魂の小説—『豊饒の海』の構想
  • 第2章 唯識とは何か
  • 第3章 救済の理念としての輪廻
  • 第4章 世界は存在する!
  • 第5章 光明の空に赴く
  • 第6章 虚無と救済の闘争
  • 第7章 神々の黄昏
  • 第8章 五つの観点から—「第四巻plan」ノート再読
  • 第9章 もう一つの『豊饒の海』
  • 第10章 虚無の極北の小説
  • エピローグ—さらに、もう一つの『豊饒の海』

「BOOKデータベース」 より

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