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王権と物語

兵藤裕己著

(岩波現代文庫, 文芸 ; 180)

岩波書店, 2010.12

タイトル読み

オウケン ト モノガタリ

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注記

青弓社1989年9月刊の文庫化

内容説明・目次

内容説明

物語とは、物=霊の発する言語であった—。物語はいかに発生し、成立したのか。物=霊を憑衣させた漂泊芸能民による浄化・鎮魂儀礼としての語りが、王権的秩序に取り込まれ、文字テクスト化される。画期的な『平家物語』論をはじめ、ひろく日本中世の文学テクストにおける位相的な転位のメカニズムをときあかした諸論考に、新たに平安時代の「物語文学」論を加え、著者の思想の原点を示す書を、決定版としてここに送る。

目次

  • 第1章 物語—触穢と浄化の回路
  • 第2章 物語りの巫俗
  • 第3章 王権的時空と反世界—平家物語論
  • 第4章 太平記—情況と言葉
  • 第5章 仏と神—教化のイデオロギー
  • 第6章 和歌と天皇—“日本”的共同性の回路
  • 補章 平安時代の「物語」と物語文学

「BOOKデータベース」 より

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