歌が権力の象徴になるとき : 屏風歌・障子歌の世界
著者
書誌事項
歌が権力の象徴になるとき : 屏風歌・障子歌の世界
(角川叢書, 50)
角川学芸出版 , 角川グループパブリッシング (発売), 2011.1
- タイトル別名
-
歌が権力の象徴になるとき : 屏風歌障子歌の世界
- タイトル読み
-
ウタ ガ ケンリョク ノ ショウチョウ ニ ナル トキ : ビョウブウタ ショウジウタ ノ セカイ
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注記
参考文献: p232-238
内容説明・目次
内容説明
平安から鎌倉時代の初期、一流の歌人・絵師・書家の手になる「彰子入内屏風」「俊成九十賀屏風和歌」といった屏風・障子が制作された。これら歌が詠み込まれた屏風・障子は、藤原道長や後鳥羽院により企画され、今をときめく権力の象徴となった。歌はまた、絵と結びつくことで相乗的な表現効果を発揮し、勅撰集や私家集など書物に残されて現在まで伝わる。屏風歌・障子歌とはいったい何だったのか—。その発生から隆盛、衰退を経て十二世紀後半に社会情勢の変化とともに復活する様相を、歌と権力の視点から描く。
目次
- 第1章 屏風歌の誕生
- 第2章 屏風歌の開拓者—貫之の屏風歌
- 第3章 名所障子歌の出現—為光家障子歌
- 第4章 和歌と漢詩のコラボレーション—粟田山荘障子絵詩歌
- 第5章 道長が屏風歌で試みたこと—彰子入内屏風和歌
- 第6章 歌絵の時代
- 第7章 天皇の御代を言祝ぐ—大嘗会屏風和歌
- 第8章 屏風歌の復活—俊成九十賀屏風和歌
- 第9章 後鳥羽院の“幻想の王国”—最勝四天王院障子和歌
- 第10章 花鳥画と歌の邂逅—定家詠花鳥和歌
「BOOKデータベース」 より