古今集小町歌生成原論
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古今集小町歌生成原論
笠間書院, 2011.3
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コキンシュウ コマチカ セイセイ ゲンロン
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Description and Table of Contents
Description
小町の原像をあきらかにするべく、『古今集』に採録された18首を根本資料として詳細に解析。『万葉集』以来の歌語・素材の伝承と、転換された歌の内容、漢詩文とりわけ白居易・元〓(しん)の影響、仏教的世界観が小町に新しい文学的発想を促した様相や、掛詞や平仮名の発明との関わり方を探る。小町歌生成の秘密に迫り、18首の製作年代順を考証。
Table of Contents
- 第1章 小町の夢・鴬鴬の夢—夢の歌六首
- 第2章 「あはれてふこと」の成立—鴬鴬の物語から恋歌の宣言まで
- 第3章 「花の色」と「たのみ」(一)—白詩句「浮生乃〓(しょう)穀」を仮題として古今822歌を考える
- 第4章 「花の色」と「たのみ」(二)—白詩句「艶色即空花」を仮題として古今113歌を考える
- 第5章 小野小町における掛詞生成試論—「身をう(浮・憂)き草」から「うき世」へ
- 第6章 「思ひ(火)おき(熾)て」考—古今1030・1104歌とその周辺を『法苑珠林』によって焙り出す試み
- 第7章 白玉問答のゆくえ—清行・小町贈答歌をめぐって
- 第8章 「今は(あきはつ)」考—小町・貞樹の贈答をめぐって
- 第9章 「みるめなき」と「うらみむ」の間—古今623・727歌を相関させる
- 第10章 「世の中の人の心の花」の色をめぐって
- 終章 古今集小町歌の成立
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