SFで自己を読む : 『攻殻機動隊』『スカイ・クロラ』『イノセンス』
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SFで自己を読む : 『攻殻機動隊』『スカイ・クロラ』『イノセンス』
(青弓社ライブラリー, 69)
青弓社, 2011.5
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SFで自己を読む : 攻殻機動隊スカイクロライノセンス
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SF デ ジコ オ ヨム : 『コウカク キドウタイ』 『スカイ・クロラ』 『イノセンス』
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参考文献一覧: p216-219
Description and Table of Contents
Description
『攻殻機動隊』『スカイ・クロラ』『イノセンス』といった作品から「ゴースト」「生きた時間性」「死」「人形」などのテーマを抽出し、SFをめぐる謎—あるエピソードとセリフの意味、入り組んだプロットの陰に潜む真実、作品の趣旨—に思考の網を張り巡らせる。裏設定の読解やテクノロジーの真偽問題に優先する物語的な謎の解明に注力し、そのおもしろさに身を任せながら、作品に描かれる「“わたし”の固有性のゆらぎ」「未来を奪われた存在」「生と死のありよう」などを丁寧に読み解く。それらの批評をとおして、「別の自己像へのしなやかな流転」というSFがもつ魅力の核を析出する。
Table of Contents
- 第1章 「ゴースト」の虚空と「余剰」の精神—『攻殻機動隊』(「電脳化」と自己への懐疑;「ゴースト」の裂け目—人間の精神に独自なもの;「ささやくゴースト」—内実なき「空虚」? ほか)
- 第2章 自我の「嘘」とキルドレの闇—『スカイ・クロラ』(空を舞う歓びとアイデンティティの不安;「自分の中の無が見える」—「子ども」であるということ;「暗い場所。赤い光」—「現在」を永遠に反復する存在 ほか)
- 第3章 人形の謎と人間の真実—『イノセンス』(「死体としての人形」—人間性への懐疑;「死」を予感させる鏡像—真実の魅力;分身の不気味さ—ドッペルゲンガーが明かすもの ほか)
- 終章 揺らめく自己、想像の漂流
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