秀吉の対外戦争 : 変容する語りとイメージ : 前近代日朝の言説空間
著者
書誌事項
秀吉の対外戦争 : 変容する語りとイメージ : 前近代日朝の言説空間
笠間書院, 2011.6
- タイトル別名
-
Hideyoshi's invasions of Korea : discourse and representation in pre-modern Japan and Korea
秀吉の対外戦争 : 変容する語りとイメージ : 前近代日朝の言説空間
- タイトル読み
-
ヒデヨシ ノ タイガイ センソウ : ヘンヨウ スル カタリ ト イメージ : ゼンキンダイ ニッチョウ ノ ゲンセツ クウカン
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注記
年表: p283-287
内容説明・目次
内容説明
秀吉の朝鮮攻略である“文禄・慶長の役(日本)/壬辰倭乱(韓国)”は、江戸時代から日清戦争にいたるまで、どのように日本と韓国で語り継がれてきたのか。この戦争の言説の中心となった、軍記・軍書の実態を整理・俯瞰し、史学・思想・絵画・演劇・近代小説といった多様な分野との関連・影響・展開を視野に入れ検討する。現在もなお、日韓関係に影を落とす、秀吉の戦争についての記憶の根拠を発掘していく。
目次
- 1 東アジア版「正しい」戦争の語り方—「異国征伐」という思想を読み解く
- 2 戦争の言説はこうして生みだされる 引用とバイアス—中国・韓国の資料をどのように利用したのか
- 3 「教育」のために改変される軍学・軍談テキスト—宇佐美定祐『朝鮮征伐記』を読む
- 4 娯楽と教訓として成立する歴史読み物—馬場信意『朝鮮太平記』を読む
- 5 諜報活動から朝鮮にもたらされた『撃朝鮮論』—情報収集径路の謎
- 対談 本書のテーマは何か
- 6 朝鮮で加藤清正言説はどのように享受されたか—済州に漂着した「日本人」世流兜宇須は誰か
- 7 成熟していく歴史読み物—石田三成は英傑か、悪人か
- 8 転化していく戦争のイメージ—絵入軍記・絵本読本は何を語るか
- 9 「復古」と「維新」はどう意味づけられていくか—幕末の武家説話から見える歴史認識
- 10 重ね合わされていく戦争のイメージ—日清戦争期の歴史小説
「BOOKデータベース」 より