戦国宗教社会=思想史 : キリシタン事例からの考察

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戦国宗教社会=思想史 : キリシタン事例からの考察

川村信三著

知泉書館, 2011.6

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戦国宗教社会思想史 : キリシタン事例からの考察

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センゴク シュウキョウ シャカイ シソウシ : キリシタン ジレイ カラノ コウサツ

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参考文献: p404-411

Description and Table of Contents

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16世紀の戦国末期に、人口1000万にも満たない日本列島でわずか数十年の間に30万から40万の信徒を獲得し、秀吉や江戸幕府が無視できぬほどに成長したキリシタン宗団の興隆はなぜ可能だったか?著者はこの問いに応え、日本古来の複合的多神崇拝とは異質なキリスト教の受容を可能にした、戦国末に固有な宗教土壌を宗教社会史の視点から分析するとともに、集団行動に映し出された個人の心の表現を「魂不滅論」や「こんちりさんのりやく」など一次資料を通して思想史的に明らかにすることにより、民衆の側からのキリシタン史見直しと近代史における新たな位置づけを試みた。

Table of Contents

  • 第1章 キリシタン宗教社会の成立—戦国宗教共同体の形
  • 第2章 日本思想史のなかの「魂論」(「デ・アニマ」)の展開—イエズス会『講義要綱』付加部分と「魂不滅論」
  • 第3章 キリシタン思想と日本思想の対峙—魂不滅論と「本覚論」的救済論
  • 第4章 西洋キリスト教義の土着—潜伏共同体の存続の支柱『こんちりさんのりやく』
  • 第5章 戦国民衆宗教社会の主神崇拝的信仰—キリシタンと真宗の異宗派観
  • 補論 「キリシタン」考察の諸問題と新たなアプローチ—「接続された歴史」との関連から

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