環境という視座 : 日本文学とエコクリティシズム
著者
書誌事項
環境という視座 : 日本文学とエコクリティシズム
(アジア遊学, 143)
勉誠出版, 2011.7
- タイトル読み
-
カンキョウ トイウ シザ : ニホン ブンガク ト エコクリティシズム
大学図書館所蔵 件 / 全99件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
その他の編者: 野田研一, 小峯和明, ハルオ・シラネ
参考文献あり
収録内容
- 自然という他者 : 声と主体のゆくえ / 野田研一執筆
- 座談会 : 環境という視座 / ハルオ・シラネ, 小峯和明, 渡辺憲司 [談] ; 野田研一司会
- 二次自然と野生の自然 / 野田研一執筆
- 南方熊楠と熊野世界 / 小峯和明執筆
- 東京湾人工島13号埋立地の空虚 : 日野啓三『夢の島』とポスト・モダン美学 / 佐藤泉執筆
- 中世和歌に於ける二次的自然と野生的自然 : 西行・寂然の「山里」贈答歌を中心に / ジャック・ストーンマン執筆
- 「負債」の表現 / 北條勝貴執筆
- 環境文学と観光のまなざし : ボルネオの「秘密の花園」 / 舛谷鋭執筆
- 萬葉集巻十の寄物詠における自然と想像力の問題について / 柴山紗惠子執筆
- 自然描写の近代と前近代 / 藤井淑禎執筆
- 日本文学における主体性 : 他者性としての「自然」 / 天満尚仁執筆
- 「美しい故郷」の描き方 : 一八九〇~一九〇〇年代の美文流行現象における出郷物語とレトリック / 北川扶生子執筆
- 地方/自然としての「日本」 : 昭和初期の民謡・映画を中心として / 若松伸哉執筆
- 蔵書印のゾウ / 丹羽みさと執筆
- 文化表象としての環境 : 見えないものへの視座 / 渡辺憲司執筆
- 旅、自伝、経験 : 阿仏尼の日記をめぐって / クリスティーナ・ラフィン執筆
- 徳川時代の思想における自然の商品化 / ピーター・フルキッガー執筆
- 琉球遊女が眺めた庭の風景 : 平敷屋朝敏「苔のした」における植物表現 / 照沼麻衣子執筆
- 捕物帳と環境 : 半七捕物帳「奥女中」を例として / 浜田雄介執筆
- 意味の切断面 : 「積極的消極空間」、そしてマンガの「空」 / 中村優子執筆
- 『苦海浄土』にみる汚染と食の言説 / 結城正美執筆
- エコクリティシズムという幻影 : シンポジウムを終えて / 篠原進執筆
- 『奥の細道』に探る東国の歴史 : 「室の八島」を中心に / 加藤定彦執筆
- 京伝・馬琴作品における辺境 : 外が浜と鬼界島 / 大屋多詠子執筆
- 露伴の都市計画論が現代に問いかけるもの / 安原眞琴執筆
- 日本橋の夢 / 小林実執筆
- エコクリティシズムの対照的方法 : 保田與重郎の自然観と辻野久憲の自然観 / ケヴィン・M・ドーク執筆
- 村上春樹『1Q84』の中のコミューン / 藤井貴志執筆
内容説明・目次
内容説明
日本人は、自然をどのように捉え、共生してきたのか。自然環境を日本文学はいかに表象してきたのか。それは花鳥風月に極まるのか。それとも、多様性、多層性に満ちているのか。四季と風景として分節され、高度に記号化された二次的自然表象の世界。それを脱構築する野生と他者性のまなざし。自然環境へのまなざしの根底にある心性を歴史的に再照射し、人間中心の自然/環境理解から有機的な相互性の課題へと向かう。日本における新たな環境文化論の定立をめざす試み。
目次
- 自然という他者—声と主体のゆくえ
- 座談会 環境という視座
- 1 二次自然と野生の自然
- 2 自然描写の近代と前近代
- 3 文化表象としての環境
- 4 中央と周辺
「BOOKデータベース」 より