『失われた時を求めて』交響する小説

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『失われた時を求めて』交響する小説

牛場暁夫著

慶應義塾大学出版会, 2011.7

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失われた時を求めて交響する小説

Title Transcription

『ウシナワレタ トキ オ モトメテ』 コウキョウ スル ショウセツ

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主要参考文献: p269-278

Description and Table of Contents

Description

20世紀を代表する長篇小説『失われた時を求めて』は、超俗的な審美主義者が描いたものではない。この長篇ではいくつかのモチーフが音楽のように反復され変奏されつつ語られてゆく。主人公は自らの歌を交響楽のように変奏し、詩と批評とユーモアを含む精神の祝宴の世界に読者を招いていく。読者に読後、さらに新たな展開を促していこうとしたプルーストと作品をリアルに読み解いていく。

Table of Contents

  • 1章 響きつづける声(就寝劇 母なるもの;ゲルマント公爵家と医者たち ほか)
  • 2章 恋人アルベルチーヌ スワン夫人(『囚われの女』から『消え去ったアルベルチーヌ』へ;マラルメの数篇の詩 ほか)
  • 3章 料理女フランソワーズ(コンブレの日曜の昼食;フランソワーズと教会 ほか)
  • 4章 芸術作品が促すもの(作曲家ヴァントゥイユ;愛の喪失 ほか)
  • 5章 交響する小説(読書と模作の実践;新しいロマネスク ほか)

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