電力と国家
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書誌事項
電力と国家
(集英社新書, 0613B)
集英社, 2011.10
- タイトル読み
-
デンリョク ト コッカ
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注記
主要参考文献: p172-173
内容説明・目次
内容説明
軍部と革新官僚が手を結び、電力の国家統制が進んだ戦前、「官吏は人間のクズである」と言い放って徹底抗戦した“電力の鬼”松永安左エ門「原爆の洗礼を受けている日本人が、あんな悪魔のような代物を受け入れてはならない」と原発に反対した木川田一隆など、かつて電力会社には独立自尊の精神を尊び、命を賭して企業の社会的責任を果たそうとする経営者がいた。フクシマの惨劇を目の当たりにした今こそ、我々は明治以来、「民vs.官」の対立軸で繰り返されてきた電力をめぐる暗闘の歴史を徹底検証し、電力を「私益」から解き放たねばならない。この国に「パブリックの精神」を取り戻すところから、電力の明日を考える。
目次
- 第1章 国家管理という悪夢—国策に取り込まれた電力事業(勲章を嫌った民間人;勲一等とは?;電力国営化の背景 ほか)
- 第2章 誰が電力を制するのか—「鬼の棲み家」で始まった民の逆襲(銀座電力局で「鬼」の復活;松永、GHQに一発かます;改革ではなく革命 ほか)
- 第3章 九電力体制、その驕りと失敗—失われた「企業の社会的責任」(木川田の逡巡と決断;ファウスト的契約;企業の社会的責任とは何か ほか)
- おわりに 試される新たな対立軸
「BOOKデータベース」 より