中世的修羅と死生の弁証法
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中世的修羅と死生の弁証法
(《思想*多島海》シリーズ, 19 . 事件の現象学||ジケン ノ ゲンショウガク ; 中世篇)
法政大学出版局, 2011.10
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チュウセイテキ シュラ ト シセイ ノ ベンショウホウ
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参考文献: p373-377
Description and Table of Contents
Description
中世は、古代的制度の全面的崩壊から必然化した“修羅世界”であり、祝祭と儀礼の時代であった。合戦闘諍の修羅場で、主従情念は社会的紐帯の基盤を形成し、親族関係は血讐・仇討の連鎖を生み、聖性を求めて師弟や信徒らは禅林や荒れ野に赴いた。修羅‐止観‐開悟という定位彷徨、“夢幻能”的道行を、軍記物語や復讐譚の修羅エクリチュールや詩歌、生活所作儀礼などから読み解いて、中世遊歩人のまなざしと思念、中世的“事件”の実相および死生の弁証法を透視する。『形而上の中世都市』姉妹編。
Table of Contents
- 序 中世的修羅と生活所作の儀礼化
- 第1章 主従情念の生成
- 第2章 合戦の情念型
- 第3章 仇討の情念型
- 第4章 開悟の情念型
- 第5章 家常茶飯の尽十方界—中世的定位コスモロジーの実相
- 結び 死生の弁証法—その記号的根拠
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