男と女を生きた作家 : ウィリアム・シャープとフィオナ・マクラウドの作品と生涯
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男と女を生きた作家 : ウィリアム・シャープとフィオナ・マクラウドの作品と生涯
国書刊行会, 2012.1
- タイトル別名
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'The nostalgia for impossible things' : William Sharp's pursuit of an alternative in his life and in his works
男と女を生きた作家 : ウィリアムシャープとフィオナマクラウドの作品と生涯
- タイトル読み
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オトコ ト オンナ オ イキタ サッカ : ウィリアム シャープ ト フィオナ マクラウド ノ サクヒン ト ショウガイ
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注記
博士論文(京都大学, 2011年)を日本語化し、若干の修正を加えたもの
注: p193-202
Bibliography: 巻末pxi-xx
内容説明・目次
内容説明
1855年にスコットランドで生まれたウィリアム・シャープは、本名で男性作家・批評家として活動する一方、女性名であるフィオナ・マクラウドを名乗り、ケルトを題材とした創作や随筆を発表した。二つの性を用い方向性の異なる多彩な作品を生みだし、実生活においても女性名を使用した、特異な作家シャープ=マクラウドの魅力とその試みに迫る。
目次
- 第1章 自己の二重性に対する意識と変身願望—『明日の子供たち』、『男とその妻』(文壇への挑戦;『明日の子供たち』での社会批判;ユダヤ表象にみられる恣意性;女性の神秘化の萌芽;『男とその妻』と「新しい女」;自己の流動性;慣習社会への回帰)
- 第2章 第二のペルソナの構築—『楽園』(マクラウドの誕生の背景;近代の言説としてのケルト;第二のペルソナの構築;『楽園』における異界への航海;楽園の創出;「ケルト」世界とマクラウドの類似性)
- 第3章 女性を他者として見る視線—「ジプシーのキリスト」、『山の恋人たち』(自己の女性性の構築;男性の破滅を招く魅惑的女性;「ジプシーのキリスト」における魅力と脅威を併せ持つ女性;女性の台頭に対する男性の集団的な不安と怒り;男性のアイデンティティを揺るがす女性;『山の恋人たち』における交錯しない男女の眼差し;外側から描写される女性と内側から描き出される男性;他者としての女性)
- 第4章 統合と分裂の間での揺らぎ—『緑の火』(二重生活の行き詰まり;『緑の火』での二項対立の融解;分身との統合;作品の分裂;分裂する女性;「アマゾンの女王」と「女性の救い主」)
「BOOKデータベース」 より