北緯43度の雪 : もうひとつの中国とオリンピック
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北緯43度の雪 : もうひとつの中国とオリンピック
小学館, 2012.1
- タイトル読み
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ホクイ 43ド ノ ユキ : モウ ヒトツ ノ チュウゴク ト オリンピック
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内容説明・目次
内容説明
1971年、大陸中国と「ふたつの中国問題」を巡り国連から脱退した台湾。当時の総統・蒋介石は翌年の札幌オリンピックに8人のスキー選手を送る。この大会に「中華民国」の名を刻めば、中国に傾いている国際社会を再び引き戻せる。そう考えたいわば形勢逆転の「最終兵器」だった。しかし、メンバーの大半が雪さえ見たことのない未経験者。彼らは、文字通り「へっぴり腰」で、札幌の最大傾斜40度の急斜面に挑んでいく。札幌後—。政治に翻弄される数奇な人生はその後も続く。オリンピックでの国家名称を巡り米国で裁判を起こす者。中国に移り住み複雑な心境を吐露する者。台湾という国が宿命のように背負い続けてきた苦難と激しい政治的抗争。それはオリンピックの歴史にも刻まれていた。第18回小学館ノンフィクション大賞受賞。
目次
- 第1章 台湾初のスキー選手「世界大運動会」へ
- 第2章 王正徹さん「とにかく滑った記録を残せ!」
- 第3章 SAPPORO1972青春の花園と悪魔の旗門
- 第4章 陳雲銘さん オリンピックという仕事
- 第5章 梁仁貴さん 裁判と幻のオリンピック
- 第6章 黄維中さん 外省人が語った中国の悲しみ
- 第7章 出会いは突然、運命的にスキーの先駆者と台湾チーム
- 第8章 葉永興さん 台湾スキー界の今と未来
- 第9章 合歓山から世界へ「問題は解決するしかない」
- 最終章 オリンピックへの祈り 札幌とバンクーバーの間に
「BOOKデータベース」 より