書誌事項

ヨーロッパ中世の時間意識

甚野尚志, 益田朋幸編

知泉書館, 2012.5

タイトル読み

ヨーロッパ チュウセイ ノ ジカン イシキ

大学図書館所蔵 件 / 117

この図書・雑誌をさがす

注記

内容: 序(無記名), 第I部: 社会のなかの時間(1「ビザンツ人の終末論」-5「良心の問題か現実の必要か」), 第II部: テクストの時間意識(1「音楽と時間意識」-4「『アラス受難劇』およびグレバン作『受難の聖史劇』における「第一日目」」), 第III部: 図像のなかの時間(1「「物語の道筋」を歩く」-6「中世ヨーロッパの写本挿絵における時代表現と写実性」), あとがき(甚野尚志, 益田朋幸), 執筆者紹介, 人名索引, 作品名索引

収録内容

  • ビザンツ人の終末論 : 古代末期における世界年代記と同時代認識 / 大月康弘 [執筆]
  • 12世紀の歴史記述 : ハーフェルベルクのアンセルムスと終末論的歴史 / 甚野尚志 [執筆]
  • 中世イベリア半島で使用された暦について / 黒田祐我 [執筆]
  • 「時」の人フィチーノとコペルニクス : 暦・太陽・黄金時代 / 根占献一 [執筆]
  • 良心の問題か現実の必要か : 改暦紛争の神聖ローマ帝国 / 皆川卓 [執筆]
  • 音楽と時間意識 : カロリング時代の音楽書にみられるリズムとテンポ / 西間木真 [執筆]
  • 人生の四時期 : オジル・デ・カダルスとフィリップ・ド・ノヴァールの場合 / 瀬戸直彦 [執筆]
  • ドイツ神秘思想における時間把握 : マイスター・エックハルトの瞬間論 / 田島照久 [執筆]
  • 『アラス受難劇』およびグレバン作『受難の聖史劇』における「第一日目」 : 内容構成と韻文構造の比較 / 黒岩卓 [執筆]
  • 「物語の道筋」を歩く : そのtext, motion, visuality / 辻成史 [執筆]
  • 10世紀イベリア半島の写本挿絵に見られる時間意識 : ミレナリスムは存在したのか / 毛塚実江子 [執筆]
  • アナスタシス(キリストの冥府降下)図像に内在する時間 / 櫻井夕里子 [執筆]
  • 神の足が立つところ : 磔刑図像に描かれた礼拝者たちとその時間構造 / 辻絵理子 [執筆]
  • ビザンティン聖堂装飾のイコンとナラティヴ / 益田朋幸 [執筆]
  • 中世ヨーロッパの写本挿絵における時代表現と写実性 / 堀越宏一 [執筆]

内容説明・目次

内容説明

本書は前近代世界の社会や文化の深層を理解するため、現実の社会の時間意識と、文学、哲学、芸術作品で表現された時間意識を多様な角度から分析した意欲的試みである。

目次

  • 第1部 社会のなかの時間(ビザンツ人の終末論—古代末期における世界年代記と同時代認識;12世紀の歴史記述—ハーフェルベルクのアンセルムスと終末論的歴史;中世イベリア半島で使用された暦について;「時」のフィチーノとコペルニクス—暦・太陽・黄金時代;良心の問題か現実の必要か—改暦紛争の神聖ローマ帝国)
  • 第2部 テクストの時間意識(音楽と時間意識—カロリング時代の音楽書にみられるリズムとテンポ;人生の四時期—オジル・デ・カダルスとフィリップ・ド・ノヴァールの場合;ドイツ神秘思想における時間把握—マイスター・エックハルトの瞬間論;『アラス受難劇』およびグレバン作『受難の聖史劇』における「第一日目」—内容構成と韻文構造の比較)
  • 第3部 図像のなかの時間(「物語の道筋」を歩く—そのText、Motion、Visuality;10世紀イベリア半島の写本挿絵に見られる時間意識—ミレナリスムは存在したのか;アナスタシス(キリストの冥府降下)図像に内在する時間;神の足が立つところ—磔刑図像に描かれた礼拝者たちとその時間構造;ビザンティン聖堂装飾のイコンとナラティヴ;中世ヨーロッパの写本挿絵における時代表現と写実性)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ