さつま芋の恩恵 : 7月1日~7月2日
著者
書誌事項
さつま芋の恩恵 : 7月1日~7月2日
(昭和二十年 / 鳥居民著, 第1部=13)
草思社, 2012.6
- タイトル別名
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さつま芋の恩恵 : 7月1日~7月2日
- タイトル読み
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サツマイモ ノ オンケイ : 7ガツ 1ニチ~7ガツ 2ニチ
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注記
参考資料及び引用出典: p307-316
内容説明・目次
内容説明
七月一日、高松宮は高輪邸のさつま芋畑で草取りに余念がない。柳田国男、詩人の岡本潤、多くの人が菜園でさつま芋をつくっている。南太平洋の島々に取り残された兵士たちの栄養源もさつま芋だ。沖縄の戦闘は終わった。六月末から七月初めにかけて熊本、呉、下関など地方都市への空襲が始まった。和平への工作は対ソ交渉頼みだが、遅々として進まない。トルーマンはなぜかソ連の対日参戦の正確な日にちを知りたがっている。木戸幸一は早くも戦後の保身のためか「一大貧乏籤」という言葉で自己合理化をはかろうとしている。フィリピン大使村田省蔵、ビルマ大使石射猪太郎の厳しい撤退戦までを描く。
目次
- 7月1日 さつま芋の恩恵(七月一日、さつま芋畑で高松宮はなにを考えるのか;昨十九年七月七日に高松宮は木戸を面詰した;風見章「敗戦必至とは、今はすでに一人でも疑うものはない」 ほか)
- 7月1日 天皇、東郷茂徳、米ソの動き(紅葉山を登りながら天皇はなにを考えるのか;昨年六月、高木惣吉は「C.P.を戴く時」と書いた;四月、天皇は「責任をとって辞めない」と言った ほか)
- 7月2日 木戸「一大貧乏籤」の虚構(未明の空襲、罹災者二十四万人、焼死者三千二百人;「其の信念的意見が那辺にありや」と問う富田健治;木戸幸一と田中新一、この二人がいて ほか)
「BOOKデータベース」 より