哲学者キリスト
著者
書誌事項
哲学者キリスト
トランスビュー, 2012.7
- タイトル別名
-
Le Christ philosophe
- タイトル読み
-
テツガクシャ キリスト
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内容説明・目次
内容説明
イエスの革命的な哲学を、その後のキリスト教会が信仰の名において覆い隠す。しかしルネサンスのユマニストたちが掲げた人間主義こそは、キリストの教えの核心だった。その普遍性・現代性を論じ、歴史の驚くべきパラドックスを解いたフランスのベストセラー。
目次
- 序 大審問官と対面するイエス(無言の接吻;価値の転倒;キリスト教徒による痛烈なキリスト教批判;イエスはなぜ死んだか;自らの言行不一致に目をつぶる教会 ほか)
- 第1章 イエスの物語と歴史上のイエス(エルネスト・ルナンのベストセラー;なぜキリストは実在したといえるのか;非キリスト教徒の信頼に足る証言;イエスの物語の本当らしさとは;イエスの生涯 ほか)
- 第2章 キリストの哲学(宗教とは別の二つの側面;キリストの教えの精神性;キリストが教えた普遍的な倫理;人格という概念)
- 第3章 キリスト教はいかにして誕生したか(イエスは新しい宗教の創造者ではない;ユダヤ教の革新;三つの新しい象徴行為;イエスからキリストへ;最初の教会 ほか)
- 第4章 キリスト教社会(国教となった宗教;修道院の誕生;教会と権力の結びつき;中世ヨーロッパのキリスト教社会;十字軍、異端審問、インディアンの虐殺)
- 第5章 キリスト教ユマニスムから無神論ユマニスムへ(ユマニスムの意外な由来;ルネサンス・ユマニスムと宗教改革;啓蒙時代のユマニスム;無神論ユマニスム)
- 第6章 近代世界の母胎(近代世界はなぜこの時代に西洋で生まれたか;進歩思想の宗教的起源;批判的理性の起源;現代ヨーロッパの「キリスト教的ルーツ」という問題;カトリック教会と近代的価値観の衝突)
- 第7章 キリスト教の何が残されたのか(神は住まいを変えた;宗教多元主義と信仰内容の変化;信仰上のキリスト教徒の割合;文化上のキリスト教徒;キリスト教が染みこんだ文化 ほか)
- むすび サマリアの女と対面するイエス(井戸水を汲むサマリアの女;奇妙な出会いの場;愛と自由;何が真の宗教なのか;集団の外的宗教から個の内的霊性へ ほか)
「BOOKデータベース」 より