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中世ラテンとヨーロッパ恋愛抒情詩の起源

ピーター・ドロンケ著 ; 和治元義博訳

論創社, 2012.7

タイトル別名

Medieval Latin and the rise of European love-lyric

タイトル読み

チュウセイ ラテン ト ヨーロッパ レンアイ ジョジョウシ ノ キゲン

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注記

監訳: 瀬谷幸男

書誌: p692-735

関連追加文献抄: p736-746

内容説明・目次

内容説明

南仏プロヴァンスのトルバドゥールは、古典古代のギリシア・ローマとは極めて異質な、西欧的恋愛の原型たる「宮廷風恋愛」の観念を創めて謳ったとされる。しかし、著者は本書の中で「宮廷風体験」“courtly experience”という新たな概念の基準を導入して、エジプト、ビザンティウム、グルジア、イスラム、モサラベ・スペイン、英・仏・伊・独、アイスランド、ギリシア語圏南イタリア等々の時空を越え、読者(聴衆)階層の異なる多彩な形式の詩作品群から豊富な例を援用して、「宮廷風恋愛」の意味と起源に関し、従来の定説に博引旁証の実証的論拠を展開し反証を企てる。

目次

  • 第1巻 諸問題と解釈(民衆的恋愛抒情詩と宮廷風恋愛抒情詩の一体性;諸観念の背景;諸観念と詩人たち:例証;中世ラテン語の知的韻文;中世ラテン語の恋愛抒情詩)
  • 第2巻 中世ラテンの恋愛詩集(抒情詩、続唱、コンドゥクトゥス;レーゲンズブルグの恋愛詩集;韻律詩とレオ詩体詩;愛の書簡詩集;断片詩と寸鉄詩 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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