百年前の日本語 : 書きことばが揺れた時代
著者
書誌事項
百年前の日本語 : 書きことばが揺れた時代
(岩波新書, 新赤版 1385)
岩波書店, 2012.9
- タイトル別名
-
100年前の日本語 : 書きことばが揺れた時代
- タイトル読み
-
ヒャクネンマエ ノ ニホンゴ : カキコトバ ガ ユレタ ジダイ
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内容説明・目次
内容説明
漱石が自筆原稿で用いた字体や言葉の中には、すでに日本語から「消えて」しまったものがある?—百年前の書きことばが備えていた、現代では思いもつかない豊かな選択肢。活字印刷が急速に発達した時代の、私たちが知らない“揺れる”日本語の姿を克明に描き、言葉の変化の有り様を問う、画期的な日本語論。
目次
- 第1章 百年前の手書き原稿—夏目漱石『それから』の自筆原稿(漢字のかたち—漱石の書いた「所」の字;漱石も「新字体」を使っていた;手書きと印刷との間で)
- 第2章 「揺れ」の時代—豊かな明治期の書きことば(日本語を漢字によって書く;活躍する振仮名;語形の多様性;書き方の多様性—同語異表記・異語同表記;和漢雅俗の世紀—漢英対照から和漢雅俗へ)
- 第3章 新しい標準へ—活字印刷のひろがりと拡大する文字社会(『朝日新聞』に掲載された夏目漱石の『それから』;新聞紙面の日本語;雑誌の日本語)
- 第4章 統一される仮名字体—失われた選択肢(仮名のさまざまな使い方;一九〇〇年のできごと;消えた「仮名文字遣い」)
- 第5章 辞書の百年—辞書を通してみた日本語の変化(英和辞書の訳語;漢語辞書から考える;和語・漢語・外来語)
「BOOKデータベース」 より