病気と日本文学 : 近現代文学講義

書誌事項

病気と日本文学 : 近現代文学講義

福田和也著

(新書y, 269)

洋泉社, 2012.9

タイトル読み

ビョウキ ト ニホン ブンガク : キンゲンダイ ブンガク コウギ

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内容説明・目次

内容説明

子規の結核、漱石の胃潰瘍と神経衰弱、芥川の神経症と自殺、北條民雄のハンセン氏病、川端の創作した架空の病、武田泰淳の描いた精神病院、柄谷の論じた近代という病—。身体に、そして精神に密接に結びついた様々な「病」。斬新な切り口から、文学史、近現代史、そして文学と批評の本質が鮮やかに浮かび上がる。著者の慶應義塾大学での迫真の講義を再構成して収録。

目次

  • 第1講 近代日本文学の源流—正岡子規『仰臥漫録』
  • 第2講 近代小説の宿命—夏目漱石『明暗』
  • 第3講 私小説のリアリティ—宇野浩二『思い川・枯木のある風景・蔵の中』
  • 第4講 作家のキャリアとしての自殺—芥川龍之介『河童・或阿呆の一生』
  • 第5講 実名不明の作家—北條民雄『いのちの初夜』
  • 第6講 戦後文学における「身体」と「死体」—椎名麟三『自由の彼方で』
  • 第7講 社会派ミステリーにおける「病気」—松本清張『砂の器』
  • 第8講 正気と狂気の狭間の架空の病—川端康成『たんぽぽ』
  • 第9講 近代社会における神—武田泰淳『富士』
  • 第10講 近代という病—柄谷行人『意味という病』
  • 特別講義 女性の身体と文学—円地文子『朱を奪うもの』三部作

「BOOKデータベース」 より

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