三島由紀夫 : 作品に隠された自決への道

書誌事項

三島由紀夫 : 作品に隠された自決への道

柴田勝二 [著]

(祥伝社新書, 300)

祥伝社, 2012.11

タイトル読み

ミシマ ユキオ : サクヒン ニ カクサレタ ジケツ エノ ミチ

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注記

三島由紀夫関連年表: p268-279

内容説明・目次

内容説明

1970年11月25日、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決を遂げた三島由紀夫。その理由を巡っては様々な解釈が試みられてきたが、どれも十分とはいえない。それは表現者としての三島と、実行者としての三島との関連を解き明かしていないからである。だが、その答えは、生涯にわたる三島の作品の中にあった。戦後日本への期待を裏切られ、次第に批判を強めていくなかで、三島はさらに、もはや“神”ではなくなった昭和天皇を否認し、代わって自身を“神”としようとするに至った。『潮騒』から『豊饒の海』まで、一連の作品を読み解くことを通して、三島の自決への軌跡をダイナミックに浮かび上がらせる。

目次

  • 第1章 三島の自決はどう捉えられてきたか—否定から共感へ
  • 第2章 物語を動かす「他動的な力」—『潮騒』における日本回帰
  • 第3章 「教育的」な放火—『金閣寺』と対米従属批判
  • 第4章 不在の家長たち—『鏡子の家』と“天皇”の表象
  • 第5章 現実への断念と彼岸への超出—『サド侯爵夫人』と戦後日本批判
  • 第6章 「みやび」としてのテロリズム—二・二六事件と『春の雪』
  • 第7章 世界を存在させる「流れ」とは—『豊饒の海』の転生とアーラヤ識
  • 第8章 “神”となるための決起—『天人五衰』と一九七〇年十一月二十五日

「BOOKデータベース」 より

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