罪と監獄のロンドン
著者
書誌事項
罪と監獄のロンドン
(ちくま文庫, [し12-3])
筑摩書房, 2012.11
- タイトル別名
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Capital punishments : crime and prison conditions in Victorian times
- タイトル読み
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ツミ ト カンゴク ノ ロンドン
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内容説明・目次
内容説明
ヴィクトリア朝時代のロンドン。産業革命によって繁栄を謳歌する一方で、厳しい身分制度による社会の閉塞感、飢えや貧困、疫病の蔓延などは、犯罪の温床ともなった。夫は妻に、親は子どもに暴力をふるい、召使いは主人の金品をくすね、暴漢は街角で追剥ぎを働く。そして行われる裁判・拷問・鞭打ち・焼き印・懲役刑・死刑・晒し台…。社会の最底辺から眺める、もうひとつのロンドン案内。
目次
- あなたは奥さんを叩きませんか?—ビクトリア朝の家庭内暴力
- 人間に対する犯罪—幼児虐待、暴行、性犯罪
- 危険な女たち—万引きに対して暴力で返礼された原告さまざま
- 児童犯罪—八歳の子供への、死の宣告、流刑、禁固
- 惨めな乞食たち—路上や矯正労働施設における悲惨な人生
- 法廷の明るい側面—ビクトリア朝の治安法廷での微笑ましい出来事
- 懲役に行く前に—晒し台、焼き印、鞭打ち、その他の拷問各種
- 再留置中の囚人たち—一八世紀の無政府状態から、一九世紀の厳罰主義までとにかくたくさんの囚人が裁判を待っていた
- 裁判と判決—“黒いマリア”で監獄へ
- 重労働、まずい食事、硬いベッド—囚人たちの語るビクトリア朝監獄の恐るべき実態
- 監獄病院—数日でも環境の変わることを夢見たたくさんの者たちの行き着く果て
- 看守と規律—何も失う物が無くかたくなになっている囚人たちが、暴動や無政府状態を引き起こさないようにするための必要な厳しい対策
- 監獄の女たち—「女たちは互いに、とてつもなく仲良くなるか、致命的に憎み合うか、どちらかだ」
- 礼拝堂—直立した棺に入って入拝する
- 脱獄
- 釈放
「BOOKデータベース」 より