井伏鱒二と「ちぐはぐ」な近代 : 漂流するアクチュアリティ
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井伏鱒二と「ちぐはぐ」な近代 : 漂流するアクチュアリティ
新曜社, 2012.11
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井伏鱒二とちぐはぐな近代 : 漂流するアクチュアリティ
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イブセ マスジ ト チグハグ ナ キンダイ : ヒョウリュウ スル アクチュアリティ
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Description and Table of Contents
Description
「庶民派」井伏鱒二は、漂流民、亡命者、移民なども多く描いた。彼の作品に見られる異種混淆性に「可能性の中心」を見出し、“近代”の奇妙さを炙り出した、気鋭の力作評論。
Table of Contents
- 作家イメージの系譜学—「庶民文学」という評価の形成
- 「ナンセンス」の批評性—一九三〇年前後の諸作品
- 観察者の位置、あるいは「ちぐはぐ」な近代—「朽助のゐる谷間」
- シネマ・意識の流れ・農民文学—『川』の流れに注ぎ込むもの
- 「記録」のアクチュアリティ—「青ケ島大概記」
- “あいだ”で漂うということ、あるいは起源の喪失—『ジヨン万次郎漂流記』
- 歴史＝物語への抗い—『さざなみ軍記』
- 「純文学」作家の直木賞受賞—『ジヨン万次郎漂流記』から『多甚古村』へ
- 戦時下における「世相と良識」—『多甚古村』
- 占領下の「平和」、交錯する視線—『花の町』〔ほか〕
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