関係性の教育倫理 : 教育哲学的考察

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関係性の教育倫理 : 教育哲学的考察

川久保学著

東信堂, 2013.1

タイトル読み

カンケイセイ ノ キョウイク リンリ : キョウイク テツガクテキ コウサツ

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注記

参考文献一覧: p196-205

内容説明・目次

内容説明

パターナリズムからケアへ。教育は目的の王国であり、陶冶と能力開発を至上目的とする近現代教育は、生徒という「存在」のためというよりも、生徒を「目的」へ向け牽引するパターナリスティックな行為となる。不登校、高校中退、校内暴力といった目的に逆らう行動は、「病的」な非倫理と刻印され、教育からの追放・離脱に帰結するほかはない。だが医師にとって病は何ら「病的」ではないのだ。ケアの場で見るような関係性のあり方を、教育現場において追求・考察した、優れて今日的な実践的理論の展開。

目次

  • 第1章 問題の所在(低空飛行の実現—研究の目的;教育関係論のミニマリズム—先行研究と独自性 ほか)
  • 第2章 なぜ彼らは離脱するのか—関係性の論理(「意味ないし」の意味論;離脱へと仕向けるもの ほか)
  • 第3章 述語論理とケア—「かけがえのなさ」の考察(かけがえのなさという現象;個に根拠はない(ハイデガー) ほか)
  • 第4章 「気がかり」と「待ち望むこと」—ケアの現象学(学校空間を特徴づけるもの;存在の耐えられない軽さ ほか)
  • 第5章 招かれざる者の歓待—教育関係の原風景(仕組まれた応答関係;強迫としての応答関係 ほか)
  • 第6章 結論(結び目を解くこと(d´eliaison);思い通りにはいかないこと ほか)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BB11325733
  • ISBN
    • 9784798901558
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    xiii, 212p
  • 大きさ
    22cm
  • 分類
  • 件名
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