近世庚申塔の考古学
著者
書誌事項
近世庚申塔の考古学
慶應義塾大学出版会, 2013.4
- タイトル別名
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The archaeology of Koshinto in the Edo period : a typological and epigraphical analysis of stone monuments in Japanese folk belief
- タイトル読み
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キンセイ コウシントウ ノ コウコガク
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注記
その他のタイトルは標題紙裏による
学位請求論文 (慶應義塾大学、2005年提出)をもとに加筆・修正を加えたもの
文献目録: p227-236
内容説明・目次
内容説明
中世末から民衆の世界に広まり、近世以降、社会に深く浸透した庚申信仰。信仰の様相と、それを育んだ社会の実態の痕跡を現代に伝えているのが、全国各地に数多く建立された庚申塔である。本書は、碑面に青面金剛、地蔵菩薩、三猿などが彫られ、さまざまな大きさ、形状のものがあるそれらの考古学的分析を行う。戦前戦後を通して、庚申塔は好事家たちによる調査・蒐集の対象となり、歴史学、民俗学などの見地からも研究が積み重ねられてきた。本書は、考古学を基盤にそれらを有機的に統合するとともに、新たな調査、分析を重ね、近世日本人の心性、信仰、紐帯から都市・農村の空間と交通の実態にまで迫る、新しい試みの成果である。
目次
- 序章 近世庚申塔研究の目的
- 第1章 既往研究の概要と視座
- 第2章 石塔形態に対する型式学的分析
- 第3章 近世庚申塔の主尊に対する考古学的分析
- 第4章 近世庚申塔にみる施主名称の史的変遷
- 第5章 近世庚申塔にみる造立期日銘の検討
- 第6章 武蔵国荏原郡馬込村の庚申塔施主
- 第7章 近世庚申塔造立習俗の展開と村落社会の変化
- 第8章 近世後期の庚申塔にみる石造遺物の盛衰
- 終章 近世庚申塔研究の地平
「BOOKデータベース」 より