弁証法とイロニー : 戦前の日本哲学

書誌事項

弁証法とイロニー : 戦前の日本哲学

菅原潤著

(講談社選書メチエ, 550)

講談社, 2013.5

タイトル読み

ベンショウホウ ト イロニー : センゼン ノ ニホン テツガク

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内容説明・目次

内容説明

戦前期、「近代」を問う日本の知識人たちは何を思想的課題とし、何を思考し続けていたのか。田辺元の「弁証法」と保田与重郎の「イロニー」を二つの極に、三木清の「人間学」・萩原朔太郎の「デカダンス」の思想を媒介項とすることにより戦前の思想地図を大幅に書き換える。同時に、ハイデガー・ベンヤミンらと同時代の思想的営為として戦前期の思想を世界の哲学思潮の中に位置づける意欲作。

目次

  • プロローグ なぜこの二つの語なのか(二つの語から連想されること;ロマン派とイロニー ほか)
  • 第1章 田辺元の弁証法、あるいは発出論批判(田辺の人間性;京都学連事件について ほか)
  • 第2章 架橋的思索者としての三木清(日本哲学史における位置づけ;三木における弁証法とイロニー ほか)
  • 第3章 イデオロギー論とイロニー—三木清と保田与重郎の交わるところ(保田と京都学派との関係;人間学からパトスへ—「イデオロギーとパトロギー」の問題設定 ほか)
  • エピローグ 比較哲学史のすすめ(田辺とフランス象徴詩;絶対弁証法から種の論理へ ほか)

「BOOKデータベース」 より

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