鉄の壁 : イスラエルとアラブ世界

Bibliographic Information

鉄の壁 : イスラエルとアラブ世界

アヴィ・シュライム著 ; 神尾賢二訳

緑風出版, 2013

  • 上巻
  • 下巻

Other Title

The iron wall : Israel and the Arab world

Title Transcription

テツ ノ カベ : イスラエル ト アラブ セカイ

Available at  / 90 libraries

Note

原著第2版(日本語版のために改訂・増補したもの)の翻訳

年表: 上 p29-44

参考文献: 下 p499-510

インタビュー・リスト: 下 p541

Description and Table of Contents

Volume

上巻 ISBN 9784846113117

Description

第一次中東紛争にはじまり、今日まで続く戦火の元凶は、アラブの非妥協性であると、シオニストは主張してきた。しかしこの考え方は今、イスラエル史を再検証するユダヤ人歴史学者グループによって批判的に検証されている。本書は、公開されたイスラエル政府の機密資料や、故ヨルダン王フセイン、シモン・ペレス現大統領など多数の重要人物とのインタビューを駆使して、公平な歴史的評価を下し、歴史の真実を真摯に追求する。

Table of Contents

  • プロローグ シオニズムの成立
  • 第1章 イスラエルの出現—一九四七年〜一九四九年
  • 第2章 強化の時代—一九四九年〜一九五三年
  • 第3章 和解の試み—一九五三年〜一九五五年
  • 第4章 スエズへの道—一九五五年〜一九五七年
  • 第5章 周辺国との同盟—一九五七年〜一九六三年
  • 第6章 哀れな小男のサムソン—一九六三年〜一九六九年
  • 第7章 現状維持主義—一九六九年〜一九七四年
  • 第8章 兵力引き離し—一九七四年〜一九七七年
Volume

下巻 ISBN 9784846113186

Description

本書は、1948年のイスラエル建国から1998年までの50年間における同国の近隣アラブ諸国に対する国家的政策を綿密に考察したものである。日本語版にあたって各章を改訂した本書第2版は、1998年から始まり、アリエル・シャロン首相が意識不明になりエフード・オルメルトが後を継いだ2006年に至るまでの過程を新たに付け加え、内容も今日的に刷新した。このテーマで書かれた著作のほとんどは、イスラエル寄りの立場で書かれている。イスラエルの考え方は、どの国家主義の歴史ともそう変わるところのない、一方的で自己中心的なものだ。他民族排斥主義で独善的なナショナリスト史観は、こうした悲劇的対立の火に油を注ぎ、長期化させるだけである。著書は、現代世界におけるもっとも苦渋に満ち、もっとも長く、厄介な紛争について、その過去の歴史をより深く、公平に理解することを通じて、将来的な和解への展望を切り開こうとする。イスラエルの歴史再検証主義学派の第一人者による中東紛争史である。下巻では、1977年から2006年までの中東紛争を追う。

Table of Contents

  • エジプトとの和平—一九七七年〜一九八一年
  • レバノンの泥沼化—一九八一年〜一九八四年
  • 政治的麻痺—一九八四年〜一九八八年
  • 石の壁(対話拒否)—一九八八年〜一九九二年
  • 進展—一九九二年〜一九九五年
  • 後退—一九九五年〜一九九六年
  • ふたたび鉄の壁へ—一九九六年〜一九九九年
  • ずたずたの和平—一九九九年〜二〇〇一年
  • 単独行動主義—二〇〇一年〜二〇〇六年

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