変格探偵小説入門 : 奇想の遺産
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変格探偵小説入門 : 奇想の遺産
(岩波現代全書, 013)
岩波書店, 2013.9
- タイトル読み
-
ヘンカク タンテイ ショウセツ ニュウモン : キソウ ノ イサン
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注記
参考文献: p275-276
内容説明・目次
内容説明
「謎解き」を主眼とする本格探偵小説に対し、変格探偵小説と呼ばれて来たのは、怪奇、幻想、猟奇、SF、秘境、冒険、シュールレアリスムなどの要素を含んだ、多様な小説群である。江戸川乱歩、横溝正史、小酒井不木、夢野久作、橘外男、渡辺温、久生十蘭、西尾正…。彼らはみな、変格探偵小説の書き手として活躍した。狭義の推理小説の枠を超えた豊饒さで読者を魅了しつつ、今日まで途絶えることなく受け継がれてきた「変格」の精神史を、豊富な資料から論じる。
目次
- 第1章 「変格探偵小説」とは何か
- 第2章 変格探偵作家としての江戸川乱歩
- 第3章 変格の血脈—横溝正史が受け継いだもの
- 第4章 医文学者の変格—小酒井不木の「健全」と「不健全」
- 第5章 変格派の雄・夢野久作—未知の精神領域へ
- 第6章 変格のリアリズム—「実話」をめぐる試行
- 第7章 変格のローカリズム—都市、秘境、そして鎌倉
- 結語にかえて—あらためて、変革とは、探偵小説とは?
「BOOKデータベース」 より