幻滅からの創造 : 現代文学と「母親」からの分離

書誌事項

幻滅からの創造 : 現代文学と「母親」からの分離

田中雅史著

新曜社, 2013.10

タイトル別名

幻滅からの創造 : 現代文学と母親からの分離

タイトル読み

ゲンメツ カラノ ソウゾウ : ゲンダイ ブンガク ト 「ハハオヤ」 カラノ ブンリ

大学図書館所蔵 件 / 78

この図書・雑誌をさがす

注記

参考文献表: p299-305

内容説明・目次

内容説明

現代日本の文学には、宮部みゆき、村上春樹、梨木香歩など、主人公の心の闇や影の部分を描いたファンタジーが多い。「母親からの分離」をキーワードに、前エディプス期の精神分析理論を通して、かれらの作品の真の意味を読み解く。

目次

  • 序章 前エディプス期の心の世界と文学研究(精神分析的文学研究と前エディプス期の理論;母親から分離する不安を「抱える」プロセス)
  • 第1章 精神内界的「幻界」の旅—宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー』(ワタルとミツルの投影同一化と迫害的な分身;「悪」の統合と第三項)
  • 第2章 失われたものと取り戻せるもの—村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(分裂した世界と包容的・迫害的対象;登場人物の対話と第三項)
  • 第3章 傷ついた心と影の統合(少年たちの心の絆と分離—『龍は眠る』『鉄コン筋クリート』『少年アリス』;心の「傷」と向き合う少女—梨木香歩『裏庭』)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ