文化浸透の冷戦史 : イギリスのプロパガンダと演劇性

書誌事項

文化浸透の冷戦史 : イギリスのプロパガンダと演劇性

齋藤嘉臣著

勁草書房, 2013.10

タイトル読み

ブンカ シントウ ノ レイセンシ : イギリス ノ プロパガンダ ト エンゲキセイ

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注記

主要参考文献: p339-350

内容説明・目次

内容説明

文化外交が、いつも相互理解の手段であるとは限らない。それは非政治的な外套をまとっていても、つねに「観衆」を意識し、その心をとらえようとする権力的な動機に支えられている。まるで演劇が上演されるように、国家は競いあって自らの文化的魅力を発信するのである。本書は、戦後イギリスのプロパガンダの系譜を解明することで、このような国際政治の演劇性を描くものである。

目次

  • 序章 冷戦・プロパガンダ・演劇性
  • 第1章 労働党政権と対ソ政策の模索—路線対立の止揚と冷戦コンセンサスの成立
  • 第2章 戦後ヨーロッパと同盟の文化的基盤—「イギリスの投影」から「同盟の投影」へ
  • 第3章 対ソ文化発信と表象の政治学—文化的な広報誌の政治的な帰結
  • 第4章 東欧の共産化と補完するプロパガンダ—BC、BBC、大使館の役割分担
  • 第5章 ヨーロッパ統合と亡命者プロパガンダ—亡命者のヨーロッパ統合運動と冷戦
  • 第6章 国内冷戦と「抱擁」関係—政府・市民社会の密接な関係
  • 第7章 社会管理体制と「規律」の作用—文化攻勢の波とソ連関係委員会
  • 第8章 啓蒙とスペクタクルの文化交流—英ソ文化交流の政治学
  • 終章 冷戦の演劇性とその後

「BOOKデータベース」 より

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