書誌事項

安部公房 : メディアの越境者

鳥羽耕史編

(メディアとパフォーマンスの20世紀, 2)

森話社, 2013.12

タイトル別名

安部公房メディアの越境者

タイトル読み

アベ コウボウ : メディア ノ エッキョウシャ

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注記

安部公房年表(友田義行作成): p393-410

内容: I: 総論(1「メディアの越境者としての安部公房」, 2「〈社会理論〉としての安部公房」), II: 戯曲・スペクタクル・パフォーマンス(3「幽霊と珍獣のスペクタクル」, 4「死者との同化からマルクス的幽霊へ」, エッセイ「快速船」の演出について」, 5「安部演劇の可能性と限界」, 6「『未必の故意』序説」, 劇評「共同幻想を裁く眼」, 7「俳優座から安部公房スタジオへ」, 8「アヴァンギャルディストの顔」), III: 映像と他ジャンルへの越境(9「〈砂〉の闘争、〈砂〉の記録」-14「安部公房と日本万国博覧会」), 安部公房年表, 編者, 執筆者

収録内容

  • メディアの越境者としての安部公房 / 鳥羽耕史 [執筆]
  • 「社会理論」としての安部公房 / リチャード・カリチマン [執筆]
  • 幽霊と珍獣のスペクタクル : 安部公房の一九五〇年代 / 日高昭二 [執筆]
  • 死者との同化からマルクス的幽霊へ : 『制服』から『幽霊はここにいる』への更新 / 木村陽子 [執筆]
  • 「快速船」の演出について / 倉橋健 [執筆]
  • 安部演劇の可能性と限界 : 『未必の故意』の劇構造を中心に / 高橋信良 [執筆]
  • 『未必の故意』序説 : 感情移入と共同体イデオロギーを否定する演劇 / マーガレット・キー [執筆] ; 大崎晴美訳
  • 共同幻想を裁く眼 : 俳優座『未必の故意』 / 大島勉 [執筆]
  • 俳優座から安部公房スタジオへ : 新たな演劇の模索と挑戦 / 井川比佐志 [述] ; 鳥羽耕史聞き手
  • アヴァンギャルディストの顔 : 安部公房スタジオの日々 / 佐藤正文 [執筆]
  • 「砂」の闘争、「砂」の記録 : あるいは安部公房における「アメリカ的なるもの」について / 森山直人 [執筆]
  • 電子メディア時代における異化 : 一九六〇年前後の安部公房のテレビ脚本・SFから『砂の女』へ / 永野宏志 [執筆]
  • ラジオドラマ『耳』『棒になった男』『赤い繭』 : 安部公房の不気味な笑い / 守安敏久 [執筆]
  • 実在と非実在の間の空間における探求 : 安部公房と写真の役割 / ジャンルーカ・コーチ [執筆]
  • メディア実験と他者の声 : 安部公房『チャンピオン』と『時の崖』 / 鳥羽耕史 [執筆]
  • 安部公房と日本万国博覧会 : 勅使河原宏との協働最終章 / 友田義行 [執筆]

内容説明・目次

内容説明

安部公房は、小説や戯曲だけでなく、映画、ラジオ、テレビ、写真など、同時代に発展した多様なメディアと積極的に関わり、ジャンルを自在に越境しながら、自らのモチーフを表現しつづけた。文字・映像・音声・身体表現を巧みに駆使した安部の実験的な活動をさぐる。

目次

  • 1 総論(メディアの越境者としての安部公房;“社会理論”としての安部公房)
  • 2 戯曲・スペクタクル・パフォーマンス(幽霊と珍獣のスペクタクル—安部公房の一九五〇年代;死者との同化からマルクス的幽霊へ—『制服』から『幽霊はここにいる』への更新;安部演劇の可能性と限界—『未必の故意』の劇構造を中心に;『未必の故意』序説—感情移入と共同体イデオロギーを否定する演劇;俳優座から安部公房スタジオへ—新たな演劇の模索と挑戦;アヴァンギャルディストの顔—安部公房スタジオの日々)
  • 3 映像と他メディアへの越境(“砂”の闘争、“砂”の記録—あるいは安部公房における“アメリカ的なるもの”について;電子メディア時代における異化—一九六〇年前後の安部公房のテレビ脚本・SFから『砂の女』へ;ラジオドラマ『耳』『棒になった男』『赤い繭』—安部公房の不気味な笑い;実在と非実在の間の空間における探求—安部公房と写真の役割;メディア実験と他者の声—安部公房『チャンピオン』と『時の崖』;安部公房と日本万国博覧会—勅使河原宏との協働最終章)
  • エッセイ・劇評(「快速船」の演出について;共同幻想を裁く眼—俳優座『未必の故意』)

「BOOKデータベース」 より

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