本の神話学
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本の神話学
(岩波現代文庫, 学術 ; 305)
岩波書店, 2014.1
- タイトル読み
-
ホン ノ シンワガク
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注記
底本: 「本の神話学」(1977年12月刊, 中公文庫)
本文、文献案内の校訂および解説: 今福龍太
文献案内: p259-274
巻末に人名索引あり
内容説明・目次
内容説明
山口昌男という真に独創的な思想家の最初の記念碑的作品であり、山口ワールドへの恰好の入門書。書物に示される人間の知性の誕生と変転、豊かな運動の軌跡を神話学的な関係性の織物として再発見し、高次の思想的共鳴関係において連関する書物群や人物群を思い入れたっぷりに描きだす。快活な知を自らのものとするための技法をも明示する博覧強記の神話的一冊。
目次
- 二十世紀後半の知的起源(思想史としての学問史;ピーター・ゲイの『ワイマール文化』;精神史の中のワールブルク文庫)
- ユダヤ人の知的熱情(ユダヤ人の知的環境;構造とかたち;知の存在形式としての亡命;受難と知的熱情)
- モーツァルトと「第三世界」(モーツァルトの世紀;二十世紀オペラのアルケオロジー;音楽的思考;現象学的モーツァルトと「第三世界」)
- 「社会科学」としての芸能(政治とその分身;政治の論理と芸能の論理;シェイクスピア劇における芸能の論理;見世物小屋としての世界)
- もう一つのルネサンス(蒐集家の使命;世界の本とルネサンス;ルネサンスと本の世界;カバラの伝統—ゲーテ、フロイト、ボルヘス;知の越境者)
- 補遺 物語作者たち
「BOOKデータベース」 より