ソール・ベローと「階級」 : ユダヤ系主人公の階級上昇と意識の揺らぎ

書誌事項

ソール・ベローと「階級」 : ユダヤ系主人公の階級上昇と意識の揺らぎ

鈴木元子著

彩流社, 2014.2

タイトル別名

ソールベローと階級 : ユダヤ系主人公の階級上昇と意識の揺らぎ

タイトル読み

ソール ベロー ト カイキュウ : ユダヤケイ シュジンコウ ノ カイキュウ ジョウショウ ト イシキ ノ ユラギ

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注記

引証・参考文献: p343-359

内容説明・目次

内容説明

アメリカのユダヤ系作家ソール・ベローの小説14冊を「階級」の視点から考察。ベローの小説に描かれるユダヤ系移民2世の主人公たちの職業や社会階級の上昇・下降等の「社会移動」、階級意識の揺らぎを1世紀のスパンで丹念に読み解き、文学と文化・歴史の接触する地平での新しい読み、多角的見地からのベローの読みの可能性を探る。

目次

  • 第1章 階級意識の揺らぎ(戦時下におけるユダヤ系カナダ国籍者の意識の揺らぎ—Dangling Man;ニューイングランド支配階級の末裔対NYキャリバンの相克—The Victim;ライオンは名家御曹司の階級的疎外を癒せるか—Henderson the Rain King)
  • 第2章 階級の下降(失業したセールスマン、トミー・ウィルヘルムの涙—Seize the Day;知識は増えても問題は増すばかりのモーゼズ・ハーツォグ—Harzog;英国インテリからホロコースト難民生活者へ下降しても—Mr.Sammler’s Planet)
  • 第3章 階級上昇の拒否(上流階級からの逃走—The Adventures of Augie March;富裕層の医者の娘からの逃走—More Die of Heartbreak)
  • 第4章 階級の上昇と苦悩(フンボルトとシトリーンの階級的乱高下—Humboldt’s Gift;新興成金たちの行き着いた先—The Bellarosa Connection;パーク・アベニューに住む重役のクララと東ハーレムとの距離—A Theft)
  • 第5章 脱階級(出世したデューイと成功に背を向けたコード—The Dean’s December;ブルジョア階級との和解?:文化変容と同化—The Actual;階級を超えた?ラヴェルスタインからのメッセージ—Ravelstein)

「BOOKデータベース」 より

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