神の国
著者
書誌事項
神の国
(キリスト教古典叢書)
教文館, 2014
- 上
- 下
- タイトル別名
-
La cité de Dieu
De civitate Dei
- タイトル読み
-
カミ ノ クニ
大学図書館所蔵 件 / 全54件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
『アウグスティヌス著作集』(教文館刊)の11-15巻として出版された「神の国」(1)-(5) (初版1980-1983年)を上下巻2冊にまとめ、新しい形で再刊したもの
下の訳者: 泉治典ほか
翻訳底本はデクレ版(ラテン語フランス語対訳)のテキストを使用
内容説明・目次
- 巻冊次
-
上 ISBN 9784764218079
内容説明
古代教会最大の思想家アウグスティヌスの代表作の一つであり、西欧の国家論・歴史哲学の形成に大きく寄与した記念碑的大著の全訳。上巻(第1巻‐第13巻)では、キリスト教への異教徒の非難に対する弁証論を中心に、世俗史である「地の国」の歴史を論じる。聖書への深い洞察と、ギリシャ哲学およびローマ帝国史に関する膨大な素養が生んだ名著!
目次
- 蛮族のローマ侵入の際、教会が避難所となった。キリスト教徒も災難にあったが、彼らにとってそれは究極の滅びとはならない。暴行を受けたキリスト者の女性が自殺することの可否
- 異教の神々によるローマ人の道徳的退廃。神々は演劇において卑猥な仕草を許容しただけではなく、それを要求した。その道徳的退廃は個人と社会の全領域に及んだ
- 神々はトロイアを守ることもローマを救うこともできなかった。ローマ史におけるその無力の諸事例
- ローマは神々のおかげで拡大発展したのではない。個々の神々に対する批判的考察。キケロとウァロの宗教観
- 占星術によって運命を予知することはできない。自由意志と神の摂理について。かつてローマ人は領土を拡大したが、それは彼らの名誉欲と支配欲によるものであった。キリスト者皇帝に与えられる真の幸福とそのはたすべき義務について
- ウァロの『人事と神事との故事来歴』の内容に対する批判をとおして、神話に登場したり、国家が公認している異教徒たちの神々なるものが、永遠の生命など付与しえないことを論ずる
- ウァロの『人事と神事との故事来歴』第一六巻に述べられている「選ばれた神々」といえども、永遠の生命を付与しえない
- プラトン主義者たちの神観に対する批判を、主としてアプレイウスの「妖鬼」(ダイモン)論の検討をとおして論ずる
- 異教徒たちのダイモンをキリスト教の天使と比較して、ダイモンが神と人間との真の仲介者たりえないことを論ずる
- 救済観を中心とするキリスト教とプラトン主義との比較、ならびに、主として『魂の帰天』にみられるポルフュリオスのキリスト教批判に対する反論〔ほか〕
- 巻冊次
-
下 ISBN 9784764218086
内容説明
アウグスティヌスが執筆に約15年を費やした大著にして、後世に多大なる思想史的影響を与えた古典的名著の全訳。下巻(第14巻‐第22巻)では、聖書における人類の歩みを鳥瞰し、その歴史を導く神の救済のわざを説く。肉の支配する「神の国」と霊の支配する「地の国」の起源・発展・終極についての考察がなされ、歴史の全体に統一と秩序を与える「歴史の神学」がダイナミックに展開される。
目次
- 人類にとって第二の死は必然であるか
- 「肉に従って生きる」とは何か
- 罪の原因は肉ではなく霊魂の中にある
- 神に従って生きるとはどういう意味か
- プラトン派の霊魂・身体観
- 意志が情念の源である
- 聖書において愛を意味する用語
- ストア派による賢者の情念について
- 聖徒たちの正しい情念
- 罪を犯す前の最初の人間の情念〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より