源静香は野比のび太と結婚するしかなかったのか : 『ドラえもん』の現実 (リアル)
著者
書誌事項
源静香は野比のび太と結婚するしかなかったのか : 『ドラえもん』の現実 (リアル)
(PHP新書, 913)
PHP研究所, 2014.3
- タイトル別名
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源静香は野比のび太と結婚するしかなかったのか : ドラえもんの現実
- タイトル読み
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ミナモト シズカ ワ ノビ ノビタ ト ケッコン スル シカ ナカッタ ノカ : 『ドラエモン』ノ リアル
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注記
おもな参考文献: p232-235
内容説明・目次
内容説明
クラスでいちばんかわいい女の子しずかちゃんが、いちばん凡庸な男の子の妻となる現実。最大の武力の持ち主ジャイアンと最大の資金力の持ち主スネ夫が、タッグを組まなければならない現実。たとえいじめられても、いじめっ子と絶縁する道を選べない最下層カーストにいるのび太の現実。ドラえもんが歩いていても驚かれない、地域コミュニティが崩壊した郊外に住む野比家の現実—『ドラえもん』で描かれる人間関係は、はからずも現代社会の縮図なのである。空気のような存在ゆえに、かえって論じられてこなかった国民的マンガを社会学的に考察。なんともせつない深すぎる「ドラえもん日本原論」。
目次
- 第1章 しずかちゃんの行動は冷静に考えればよくわからない—紅一点のフェミニズム批判
- 第2章 ジャイアンとスネ夫はまるで民主党政権である—ガキ大将とボンボンの政治学
- 第3章 「ドラえもん世代」は存在するのか—体験的ドラえもん時代論
- 第4章 のび太はスクールカーストの日本最初の被害者なのか—学校を舞台としない物語の教育論
- 第5章 野比家は郊外に住んでいなければならない—練馬区月見台の郊外論・家族論
- 第6章 じつはパラレルワールドだった!—ドラえもん作品史研究序説
「BOOKデータベース」 より