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中国古典文学と挿画文化

瀧本弘之, 大塚秀高編

(アジア遊学, 171)

勉誠出版, 2014.2

Title Transcription

チュウゴク コテン ブンガク ト ソウガ ブンカ

Note

参考文献あり

Contents of Works
  • 中国木版画史の流れ : 概説 / 瀧本弘之著
  • 周曰校刊『三国志演義』の挿図について / 中川諭著
  • 『全相平話』のビジュアルワールド / 廣澤裕介著
  • 江戸の『絵本三国志』は明の『三国志演義』呉観明本・周曰校本をどう受容したか / 梁蘊嫻著
  • 『封神演義』におけるイメージの図像化について / 中塚亮著
  • 孫悟空の図像イメージ / 上原究一著
  • 弘治本『西廂記』の挿絵について / 金文京著
  • 明代戯曲刊本の挿絵について / 小松謙著
  • 明刊本『西廂記』 / 馬孟晶著 ; 瀧本弘之訳
  • 『中国小説絵模本』に見る中国小説の挿絵 / 大塚秀高著
  • 勧戒図説の図について / 小川陽一著
  • 『三国志演義』の年画 / 三山陵著
  • 明清版本は日本においてどう和様化されたのか / 入口敦志著
  • "意匠"の宝庫 / 長谷川祥子著
Description and Table of Contents

Description

中国文学史上、木版刊行物における挿絵の印刷文化が質・量ともに頂点に達したのは明末清初である。各地の書肆は競って挿絵本を刊行し、著名画家と名刻工(彫師)の共作も生まれた。こうした書籍はわが国にも多数招来され、江戸文学・美術・工藝の多方面に大きな影響を及ぼした。当時の人々がどのように書籍に対峙したかを想起するとき、図像を無視することはできない。文学と美術の交差点である挿絵に注目し、その研究のもたらす可能性を探る。

Table of Contents

  • 小説刊本における版本挿絵の拡がり(周日校刊『三国志演義』の挿図について;『全相平話』のビジュアルワールド—「上」からみる作品の素顔;江戸の『絵本三国志』は明の『三国志演義』呉観明本・周日校本をどう受容したか—人物描写からみるその実相;『封神演義』におけるイメージの図像化について;孫悟空の図像イメージ—小説本文と絵姿と)
  • 戯曲本挿絵の世界(弘治本『西廂記』の挿絵について;明代戯曲刊本の挿絵について;明刊本『西廂記』—挿絵本の華麗なる発展)
  • 版本挿絵の発展と伝播・拡散(『中国小説絵模本』に見る中国小説の挿絵;勧戒図説の図について;『三国志演義』の年画—楽しみを反芻するために;明清版本は日本においてどう和様化されたのか—日中韓の比較からみる十七世紀の諸相;“意匠”の宝庫—明清挿絵本と工藝品—清朝(琉球)漆藝、陶磁器の作例初探)

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