ロシア綿業発展の契機 : ロシア更紗とアジア商人

書誌事項

ロシア綿業発展の契機 : ロシア更紗とアジア商人

塩谷昌史著

知泉書館, 2014.2

タイトル別名

The development of the cotton industry in Russia : Russian printed cotton and the Asian merchants

東北アジア研究専書

タイトル読み

ロシア メンギョウ ハッテン ノ ケイキ : ロシア サラサ ト アジア ショウニン

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注記

英文標題は英文要旨による

博士論文 (大阪市立大学、2012年) に加筆・修正を行ったもの

「あとがき」: 東北アジア研究専書<BB08145686>の1冊として刊行

参考文献: p [243]-252

内容説明・目次

内容説明

帝政ロシアとりわけ19世紀前半におけるロシア綿業の発展を通して、ロシアの初期工業化の実態を解明する。従来のロシア史研究ではソ連邦の成立で、帝政史を否定的に見る傾向と、唯物史観によるイデオロギー的考察という要因が働き、必ずしも歴史の実態を反映しなかった。著者は従来の経済史が生産重視であったことを省み、年周期で営まれていた遠隔地貿易の流通構造や消費者ニーズにも関心を広げ、方法的には文献史料だけではなく、自然環境と人間の関係、民俗学で開発されたモノの研究、非文字史料(写真、絵画、モノ)の活用と、さらに各地域の経済圏を越えた跨境史、そして現地体験の必要性を強調する。

目次

  • 第1部 モノ研究(視角と方法)
  • 第2部 更紗の生産(ロシア綿工業の発展とアジア向け綿織物輸出;ウラジーミル県(イヴァノヴォ)における更紗生産の発展—染色工程が牽引する工業化)
  • 第3部 更紗の流通(ニジェゴロド定期市における綿織物の取引;アジア商人の商業ネットワークとロシアの綿織物輸出)
  • 第4部 更紗の消費(アジア綿織物市場におけるロシア製品の位置;ロシア製綿織物と服飾文化の変容)
  • 第5部 結論(ロシア更紗とアジア商人—近代の始まり)

「BOOKデータベース」 より

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